6万円級のイヤホン その実力は?!
SHURE SE530 市場価格は6万円程度。 |
2005年2月の記事「世界中で大ブーム?! 『ツウ』な通勤用ヘッドフォン」で、「SHURE」社のカナル型(耳栓型)イヤホン「E2c」をご紹介しました所、「プロ御用達」のブランドとあってか、大きな反響を頂きました。 今思えば、この「E2c」の存在が、今日の「カナル型」ブームの火付け役だったように思います。
その後も、「iPod」に代表される携帯型プレーヤーは爆発的に普及を続け、沢山のメーカーから、カナル型イヤホンが登場するに至りました。
後続メーカーの多くは、プロ用モニターとしての「SHURE」を超えるべく、「日常での使い易さ」を想定して様々な工夫を凝らし、「カナル型」は、進化を続けています。
そんな中、2007年、「SHURE」社からも、音楽鑑賞にも適した「SEシリーズ」が登場し、再び話題となりつつあります。
今回は、そのSHURE「SEシリーズ」の中でも、最上位モデルの「SE530」を取り上げ、使い勝手や音質をレポートします。
6万円級の、「高価なイヤホンの実力」が気になる方も必見です!
概要: 日常の音楽鑑賞に適した機能性
約45cmと短めのコードは、携帯用途にピッタリ。 |
従来、純粋なプロ用の「Eシリーズ」を、iPodで使うのが「通」だった訳ですが、プロ用と日常の音楽鑑賞用とでは、求められる機能性は異なります。
Eシリーズの場合、一般的なiPodユーザーの場合、我慢しながら使っている・・・感は否めませんが、その点、「SEシリーズ」は、日常の音楽鑑賞用として、次のような進化を遂げています。
■ コードが短くなり、継ぎ足しで調整可能に!
従来、コードが長すぎて、邪魔になったり、上手くさばくのに苦労しましたが、SEシリーズでは、継ぎ足しによる調整が可能になりました。
最短は約45cmで、胸ポケットに入れた小型軽量プレーヤーとの組み合わせなら、丁度良い感じです。
付属の延長コード(約90cm)を継ぎ足せば、ズボンのポケットまで届くのでご安心を。
■ 質感が高く、スタイリッシュに!
プロ用のEシリーズが、質実剛健で無骨な印象だったのに対し、SEシリーズはオシャレに。 ブラックパールのように、深い光沢の有る質感と、丸みを帯びた形状により、見た目の高級感が増し、耳にもよく馴染みます。
従来からのSHUREファンには、少し軟弱に映るかもしれませんが・・・
■集音マイクで周囲の音が聞ける!
最上位機種の「SE530PTH」には、PTH(Push To Hear)ユニットが付属しています。 これは集音マイクで、イヤホンとプレーヤーの間に接続しておくと、周囲の音を聞きたい時、ボタンを押すだけで、音楽が小さくなり、マイクで拾った周辺の音が聞こえるという優れモノです。
カナル型は、耳の穴にキッチリと挿入するので、脱着は面倒なものです。 PTHユニットがあると、電車内でアナウンスを聞きたい時なども、イヤホンを耳から外す必要が無くなるので、とても快適です。 日常の音楽鑑賞には重宝な機能と言えます。