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脱・スペック比較 高画質テレビの選び方(1)

製品の比較にはスペックが指標となりますが、予備知識なしに鵜呑みにしては危険です!スペックの裏を読み、正しい判断が重要デス!賢い選び方とは?

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

スペックに惑わされてはイケナイ!

店頭に溢れる薄型テレビ。競争の激化が、スペック競争を引き起こす。

大画面の薄型テレビを購入するなら、「画質」を重視して選ぶ方が多いのではないでしょうか?

画質を判断する上で、重要な指標となるのが「スペック」ですが、予備知識なしに100%信用したり、比較するのは危険です。

「スペック競争」という言葉があるように、メーカー間の販売競争が有る限り、他社よりも「良い数値」を示そうとするのは当然と言えますので、疑いの目を持って見るべきなのです。

不当表示ではないものの、筆者が不適切と考えるスペックの表示例としては:

1. 偏り: 自社製品に有利な使用条件や測定方法によって得た数値。

2. 理論値/理想値: 実際の視聴環境(一般の家庭など)では実現が困難な数値。

3. 過剰: 性能は有るが、人間の感覚では差を感じない領域まで測定した数値。

 

上記も含め、プラズマや液晶といった表示方式の違い、良心的なメーカーやそうでないメーカーなども存在するので、スペックによる判断や比較が困難である事をご想像頂けるでしょう。

最近では、実態を表さない不毛なスペック競争を避けるためか、大手を中心に、コントラスト比や輝度をカタログに表示しないメーカーも多くなりました。

しかしながら、スペックの裏を読めれば、目安として役に立ちます。 隠されたスペックは、丹念にプレスリリースや技術情報を調べると見つかるケースもあるので、あきらめてはいけません。 

 

今回から始めるシリーズ記事「脱スペック比較 高画質テレビの選び方」では、次の3点に分け、「スペックの読み方」、「過剰な表示例」、「より良い選び方」をご紹介します!

第一回 ~ コントラスト比・輝度 (実用上のコントラスト比が重要) (次のページ)

第二回 ~ 色域 (色域の広さよりも正確な色再現性が重要)  

第三回 ~ 解像度 (画素数よりも、映像エンジンが重要)

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