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究極?! 噂のガラス製CD(98,700円)

1枚98,700円という驚きの値段で話題になったガラスCD。オーディオマニアの間では、噂の絶えない気になる存在です。製品概要に加え、使用感や音質についてレポートします!

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

究極?! 噂のガラス製CD (98,700円)

「Extreme Hard Glass CD」の第一弾。(収録曲などの詳細

2006年10月、エヌ・アンド・エフ社とトエミ・メディア・ソリューションズ社が共同開発した「ガラス製」のCD、「Extreme Hard Glass CD」が発売されました。

1枚98,700円という驚きの価格も手伝ってか、テレビや新聞でも取り上げられ、話題となりました。 

その後も、オーディオマニアの間では、今もなお、音質に関する議論が交わされ、噂の絶えない気になる存在です。

今回は、ガラス製CDのご紹介と、実際の使用感や音質についてレポートします。

 

ガラス製CDとは?

ディスクの側面を撮影。左が通常のCD、右がガラスCD。色で素材の違いが分かる。

まず、ガラス製のCDについて、概要をご紹介しましょう。 そもそも市販の音楽CDは、音楽データを記録した記録層(金属)を、ポリカーボネイトでサンドイッチした構造になっています。 ガラス製のCDは、このポリカーボネイト部分を、光学強化ガラスに置き換えたものです。

ポリカーボネイト製に比べ、データを読み取るレーザー光の通りが良く、音質面でのアドバンテージを持っているとの事です。 また、熱や湿度による変形も少なく、良い音を長期間に渡って維持でき、「究極のCD」に相応しい素材と言えそうです。

なお、現時点でのタイトル数は、今回ご紹介する1種類のみとなっており、音楽ファンよりも、オーディオマニアが興味を示しそうな製品と言えます。

 

単なる「ガラス製」では無い!

「ガラス製」といっても、単なる「ガラス製」では無いことに注目が必要です。 CDやDVD機器の開発過程では、性能測定したり、調整するために作られた「テストディスク」を使用するのですが、特に、データの読み取り精度に関する測定や調整は、テストディスク自体にも究極の精度が求められるため、高精度なガラス板を用いたテストディスクが利用されています。

今回ご紹介する「ガラス製CD」は、このガラス製テストディスクの技術を音楽用CDに進化させたものと言え、単に「ガラスで作ったCD」ではないのです。

また、「強化ガラス」なので、普段の取扱いで割れるような心配は無いそうです。

 

次のページでは、実際の使用感や音質についてレポートします!

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