三井住友とPayPayが連携するってどういうこと?
今回の連携で注目したいのは、それぞれの提供するポイントサービス、「Vポイント」と「PayPayポイント」がつながることです。具体的には、2025年夏以降にポイントの相互交換が可能になる予定で、三井住友カードのユーザーもPayPayのユーザーも、それぞれのポイントをより柔軟に活用できるようになります。とはいえ、「具体的に何が変わるの?」「自分に関係あるの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。そこで本記事では、今回の連携で押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
1. ユーザーにどんなメリットがあるの?
まず、この連携によって、私たち利用者にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
最大のメリットは、VポイントとPayPayポイントの相互交換が可能になることです。これにより、ユーザーは自分の利用シーンに応じてポイントを柔軟に活用できるようになります。
例えば、PayPayポイントをVポイントに交換し、VポイントからWAON POINTに交換することで、ウエルシア薬局の「ウエル活」でお得に買い物をすることも可能です。
メリット2:対象サービスの拡大
連携が進むことで、ポイントが使える場所やポイントが貯まるシーンも広がっていく可能性があります。例えば、三井住友カードでの決済時に、PayPayポイントが付与される場面が出てくるかもしれません。このように、対象サービスが拡大することで、日常のさまざまなシーンでポイントを効率的に貯めて使えるようになります。
メリット3:相互利用による優遇や特典に期待
今後、VポイントとPayPayポイントの“両方を利用しているユーザー”を対象にした、キャンペーンや還元率アップなどの優遇策が実施される可能性があります。両サービスを併用することで、より多くのメリットが期待されます。
2. PayPayを使っているけど、何が変わるの?
普段からPayPayを使っている人の中には「自分にも何か影響があるの?」という疑問を持った方もいるかもしれません。結論からお伝えすると、現時点(2025年6月)では、大きな変化や手続きの必要はありません。今回の三井住友カードとの連携は、2025年夏以降に段階的に進んでいく予定となっています。とはいえ、早めの準備でメリットを最大化できるかもしれません。「これを機にVポイントも活用したい」「ポイント交換や連携機能をフルに使いたい」と考えている場合は、三井住友カードを作成する、またはOlive口座を開設することを検討してみるとよいでしょう。
特に注目なのが、三井住友銀行が提供する統合型金融サービス「Olive」。これは、銀行・クレジットカード・証券などの機能をまとめて管理できるアプリで、今回のPayPayとの連携によって、以下のような新しい機能が利用可能になる予定です。
・Oliveアプリで、PayPay残高の確認・チャージ・出金が可能に
これまで別アプリで管理していたPayPay残高を、Oliveアプリ上で確認・操作できるようになる
・PayPay残高から、三井住友銀行口座への出金手数料が無料に
通常、手数料が発生していた出金が、連携によって無料で行えるようになる
・Oliveフレキシブルペイで、PayPay残高による支払いが可能に
Oliveを通じて、PayPay残高を使って世界中のVisa加盟店での支払いが可能になる
これらの新機能を最大限活用するためにも、三井住友カードやOliveの準備を早めにしておくと安心です。
3. セキュリティーは大丈夫?情報連携って少し不安……
サービスが連携すると聞くと、「自分の個人情報は大丈夫?」「勝手に何か共有されない?」といった不安を感じる方もいらっしゃると思います。三井住友カードとPayPayの連携では、ユーザーの同意なく個人情報が共有されることはありません。あくまで「ポイントの交換・利用」に関する連携であり、名前や住所などの情報が自動的に移行されるわけではないので安心してください。
ただし、連携によってアプリの利用頻度が増える可能性があるため、今のうちに以下のセキュリティー設定を確認しておくことをおすすめします。

不正ログインを防ぐために、二段階認証を設定
・PayPayやVポイントアプリのパスコードロック
アプリ起動時にパスコードを要求する設定を有効にすることで、第三者による不正利用を防げる
・利用通知のON設定
不正利用を早期に察知するために、利用通知をONに設定しておこう
これらの基本的なセキュリティー対策を実施することで、安全にサービスを利用できます。
今後注目すべきポイント活用のコツ
三井住友カードとPayPayの連携は、これから段階的にスタートしていく予定です。現時点ではまだ“予告編”といった段階ですが、今回紹介した3つの点に注目しておくと、賢く活用できるチャンスが広がります。また、今後考えておきたいのが、「自分はVポイントとPayPayポイントのどちらを主軸に使うか」ということです。
・普段の支払いで主にクレジットカードを活用しているなら、Vポイントを軸にする
・日常の決済でスマホ決済をよく活用しているなら、PayPayポイントを軸にする
というように、使い分けを意識することで、自然とポイントを無駄なく貯められるようになります。今のうちに、自分の支払いスタイルやポイントの使い道を見直しておくと、連携開始後にスムーズに活用できるはずです。