森の広がり感まで録音!
森の中で録音中。 三脚でしっかりと固定すると、安定した音声が録音できる。
|
まず思いついたのが「鳥の鳴き声」。 平凡とは思いつつも、近くの山に登り、録音を開始。 季節が良かった為か、嘘のように美しい「ホーホケキョ」という鶯の鳴き声を収録。 写真に例えると、絵に描いたような富士山を撮影した満足感が味わえました。
それよりも、自宅で聴き直して感動したのは、森の広がり感まで録音できている事です。 遠くで鳴くカラスの鳴き声は、山にこだました余韻を残し、木の葉が風に揺られてザワザワと音を立てる様子も、身妙なトーンの変化によって、遠近感まで感じる事ができます。 結果として、ステレオ録音にもかかわらず、森にいるかのような空気感、サラウンド感まで再現できるのです。
鐘の余韻も試してみました!
PCM-D1は、写真下部中央付近に設置。 鐘の味わいである、超高音域の倍音成分を伴う、独特な余韻も録音。
|
森の中をブラブラ歩いて目に止まったのが「鐘」。 格好の獲物を見つけたかのように心が弾みます。 写真で言うと、絶好の被写体を見つけた悦びに似ています。
録音に際しては、鐘を突くと、どれくらいの音量になるか想像がつかないため、一度試し突きをして音が割れない最大限に録音レベルを調整。 2回目の突きで本番録音。 音が割れる事なく、微妙な余韻まで最大限に録音する事ができました。
自宅に帰ってから聞き返すと、鐘の音や余韻の他にも、それらの音の変化を通じて、周囲の風景が目に浮かぶようです。 また録音時には気が付きませんでしたが、ハエがマイクの前を左から右へ横切っていた様子が、遠近感まで生々しく録音されているのに驚きとも言える感動を覚えました。
次のページでは、操作や録音の難易度、不満、全体のまとめを・・・