あなたはものをよくなくすタイプ?なくさないタイプ?
「あれ、どこいったかな……」「確か買ったはずなのに、見当たらない」、そんな経験はありませんか?実はこうした言葉は、お金が貯まらない人からよく聞かれます。
これまで多くの「お金が貯まる人・貯まらない人」に話を聞いてきた筆者は、お金が貯まる人は圧倒的に「ものをなくさない」と実感しています。
それは、なぜでしょう。何かコツはあるのでしょうか。
ものをなくさなければ、新たに買わなくて済む
ものをなくすと、余計な出費につながります。もともと自分が持っていたはずのものを、改めてお金を出して買わなくてはならないからです。
急いで買うことになりますから、値段や質を吟味している時間はなく、割高で買ってしまうこともあるでしょう。
特に最近は物価がどんどん上がっていて、以前は1000円で買えたものが、1100円になっているかもしれません。
ものをなくさなければ、出費は最初の1000円だけで済んだのに、なくしたことで、再度1100円を支払うことになり、合計で2100円の支出になってしまうのです。
せっかく1000円でお得に買ったとしても、結局は損をすることになってしまいますよね。
探し物をすると、貴重な“時間”も奪われる
みんなが忙しい今の時代。お金だけでなく、“時間”も貴重な資産です。ところが、ものをなくしてしまうと、その貴重な時間も奪われてしまうのです。
「あのバッグの中にいれたはず」「クローゼットにしまったかな」と、あちこち探しているうちに、時間はどんどん過ぎていきます。
10分、20分くらいならまだしも、30分、1時間と時間を費やすこともあるでしょう。
その1時間があれば、料理をしたり、ゆっくり休んで英気を養ったりできたかもしれません。
ところが、探し続けることに時間を使うとストレスがたまるうえに、結局見つからなければ「この時間はなんだったのだろう……」と、徒労感でいっぱいです。
外出前であれば、出発時間より遅れてしまい、電車に間に合わずタクシーに乗ることになったり、雨が降ることを忘れていてビニール傘を買ったりと、“お金”を払ってカバーすることにつながりかねないのです。
時間がなくなり、さらに余計なお金も使うことになれば、もったいないですよね。
その状況にイライラして、ストレス解消のためにお菓子をたくさん買ったり、暴飲暴食をしたりすれば、もう悪循環です。
精神衛生上でも、“なくしもの”は極力避けたいところです。
「ものをなくさない工夫」はお金が貯まる一歩
誰でも、どんなに気を付けていても、ものをなくすことをゼロにすることは難しいもの。しかし、少しでも減らすことはできるはずです。
ものをなくさない人は、どんな生活をしているでしょうか。ポイントを見ていきましょう。
●持っている「ものの量」が少ない
たくさんのものを持っていれば、それぞれを把握することが大変です。収納に手間がかかって散らかしてしまいがちです。見つけ出すことにも時間がかかります。
そのため、ものを過剰に増やさずに、把握できる量にとどめることがコツ。探す際にも、時間がかかりません。
忙しい日々だと、持ち物は増えるままにしてしまいがちなので、定期的に自分のものを確認して、不要なものを処分していきましょう。必要なものに絞っておけば、探したいときにすぐに探し出せます。
●「決まった場所」にものを置く習慣がある
ものをなくさない人は、お財布や鍵、スマホなど、家に帰ったときに置く場所を決めています。そのときの気分次第で置く場所を変えると、どこに置いたかが分からなくなってしまいます。
定位置を決めて、必ずそこに置くように習慣づけましょう。
●バッグを変えるときは、中身をしっかり確認
いつもと違うバッグを使うときは、中身の入れ替えに要注意。必要なものをしっかり確認して移しましょう。
そして再びいつものバッグにするときは、また移し替えることを忘れずに。帰ってきたときに、明日以降のバッグを考えて事前に中身を移しておくと、出掛ける際に慌てなくて済むはずです。
ほんの少しの工夫で、お金は貯まるようになる
ものをなくすと、イライラしたり、悲しい気持ちになったりします。時間をかけて探しても、見つからなければ気持ちも沈み、余計なお金が出ていく悪循環に。そうならないように、ものをなくさない工夫をすることで、イライラも防げ、探し物をする余計な時間を使わなくて済みます。さらに、余計な支出にもつながることなく、お金が貯まるようになるのです。