貯めたポイントは、1ポイント=1円相当で利用できることが多く、節約やお小遣い稼ぎの手段として注目されています。今回は、ポイ活が向いている人とそうでない人をご紹介します。
ポイ活って何?
ポイ活とは、買い物やサービス利用で得られるポイントを貯めてお得に活用する活動のことです。以下に主なものを4つご紹介します。●主なポイ活1:店舗でポイントを貯める
ポイ活の一番基本は、いつも行くお店やネットショップでポイントを貯めることです。例えば、スーパーやドラッグストアでは、お店が発行しているポイントカードやクレジットカードを使うことで、買い物のたびにポイントが貯まります。
また、「ポイント2倍・10倍デー」など、お得なキャンペーンを定期的に行っているお店もあります。日用品や食料などのように毎日の生活で欠かせないものは、キャンペーン時に、同じお店でまとめて買うようにするとポイントがどんどん貯まりやすくなります。
●主なポイ活2:クレジットカードでポイントを貯める
クレジットカードを利用すると、買い物をするたびにポイントが貯まります。とはいえ、必要のないものを無理に購入するのは意味がありません。
そこでおすすめなのが、普段の支払いを、クレジットカードに切り替えることです。例えば、スーパーでの買い物、電気代・ガス代・水道代、スマホ代、保険代などをカード払いに変更すれば、自然とポイントが貯まります。引き落としもまとめてなので、支出管理も楽になります。
その際、よく使うスーパーやガソリンスタンドなどが提携しているカードを選ぶと、もっと効率よくポイントを貯められます。
●主なポイ活3:クレジットカードや電子決済アプリを活用してポイントを二重取りする
ちょっとした工夫で、1回の買い物でポイントを2回分もらえます。これを「ポイントの二重取り」と言います。
例えば、クレジットカードを使って電子マネー(楽天ペイ、PayPay、d払いなど)にお金をチャージすると、チャージした金額に応じてクレジットカードのポイントが貯まります。そして、その電子マネーで買い物をすると、今度は電子マネーのポイントももらえるのです。
さらに、買い物のときにVポイントなどの共通ポイントカードや、お店のポイントカードも連携すると、もっとポイントが貯まる場合もあります。このように、うまく組み合わせれば、1回の買い物で3つのポイントを同時に得ることも可能です。
●主なポイ活4:ポイントサイトで貯める
「歩くだけ」「動画を見るだけ」「レシートの写真を送るだけ」など指定された条件をクリアすることでポイントを獲得できる「ポイントサイト」があります。
クレジットカードの申し込みや、商品の購入、サービスの利用、キャンペーンへのエントリーや、アンケートの回答など、与えられる条件はその時々で異なります。
ポイ活をやった方がいい人
ポイ活にはさまざまな方法がありますが、しっかりと得をするためには、ある程度の情報収集や工夫が必要です。ですが、時間をかけ過ぎてしまうと、「10ポイントもらえたけど、それ以上の時間を使ってない?」というように、かえって損をしてしまうこともあります。例えば、ポイントをもらうためにわざわざ行動するというのは、時間と労力のコストがかかる「やめた方がいいポイ活」です。一方、ついでにポイントもらえたというように、ほぼ手間なしでできるものは「やるべきポイ活」と言えるでしょう。
このように、ポイ活を上手に活用するなら「ついでにできるかどうか」が見極めポイントになります。ポイ活が向いているのは、次のような人です。
●ポイ活をやった方がいい人1:家計の管理や節約など、目的がはっきりしている人
「ただなんとなく得したい」という気持ちだけでは長続きしません。節約や貯金といった明確な目的がある人の方が、ポイ活をうまく活用できます。
●ポイ活をやった方がいい人2:いつもの買い物に「ちょっとのお得」が加わるだけで満足できる人
月に数百~数千円程度のポイントでも、「得したな」と思える人にポイ活は向いています。無理なく続けやすく、ストレスも少ないです。
●ポイ活をやった方がいい人3:キャンペーン情報を見逃さず、計画的に行動できる人
ポイントサイトやアプリのお得な情報を自分で探して、タイミングよく活用できる人には、ポイ活は強い味方になります。
ポイ活をやめた方がいい人
一見お得に見えるポイ活ですが、全ての人に向いているわけではありません。以下のようなタイプの方には、ポイ活はあまりおすすめできません。●ポイ活をやめた方がいい人1:ついムダ遣いしてしまう人(浪費グセがある人)
「ポイントがもらえるから」と、必要ないものまで買ってしまうと本末転倒です。ポイ活のための買い物が増えて、かえってお金を使い過ぎる可能性があります。
●ポイ活をやめた方がいい人2:すぐに大きなお金を稼ぎたい人
ポイ活で得られるのは、数円~数千円程度のポイントが中心です。短期間で高額な収入を期待している方には向きません。コツコツ型の節約術として捉えられない人は、がっかりしてしまうかもしれません。
●ポイ活をやめた方がいい人3:パスワードや個人情報の管理が苦手な人
多くのポイントサイトでは、会員登録の際にメールアドレスやパスワード、時には住所などの個人情報が必要になります。ログイン情報の管理がずさんだと、情報漏えいのリスクもあります。
セキュリティーの甘いサイトを使わないことはもちろん、パスワードの使い回しを避ける・二段階認証を設定するなど、最低限の自衛は必要です。
自分に合った“ゆるポイ活”が一番!
ポイ活は、普段の生活の中でポイントを自然に貯めて、ちょっとした節約やお得感を楽しめる便利な方法。無理なく続けるには、「ポイントのために何かをする」のではなく、「いつもの行動のついでにポイントがもらえる」という「ゆるポイ活」がカギに。自分にとっての「ちょうどいいポイ活」を見つけて、楽しみながら続けていきましょう。セキュリティーへの配慮も忘れず、安全に活用することも大切です。