マイカーやマイホームを持っている人は、数万円から十数万円もの高額な支払い額を見て、「そうだった!」「うっかりしていた!」「お金あるかな……」などと、毎年この時期に焦っていないでしょうか。
年2回のボーナスについては覚えていても、なぜかこの時期に届く自動車税や固定資産税の支払いについては、忘れがちです。毎年必ず支払いが必要なお金ですので、しっかり準備しておきましょう。
年1回などの支払いをどのように準備する?
では、自動車税や固定資産税など、年1回といった決まったタイミングで支払わなければならない数万~十数万円の大きなお金を、どのように準備したらよいのでしょうか。固定資産税は、一括払いか年4回の分割払いが基本です。分割払いでも、意外と大きな金額になる場合もあり、「予定外の出費」だと感じる人もいるでしょう。
支払時期のたびに慌てないように、事前に準備しておくことがおすすめです。
その方法として、2つ紹介します。
方法1:ボーナスをとっておく(ただし注意点あり)
1つは、毎年のボーナスからとっておく方法です。自動車税、固定資産税の年間当たりの費用はだいたい分かりますよね。その金額を、ボーナスから先んじて別の口座にとっておくのです。
ただしボーナスは、勤務先や業界全体の業績、自分のパフォーマンスなどによって変わるため、不確定要素がある点に要注意です。
思ったような金額が出なかったり、思いがけず支給額がゼロになってしまったりというケースもあります。また、他の支出でボーナス払いをしてしまい、「ボーナスが出たけれど、全然残らなかった……」という場合もあるでしょう。
そのため、「ボーナスから」と決めるのではなく、自動車税や固定資産税など「不定期に支払う用のお金」として、普段から貯蓄を別にしておき、そこから支払うのが望ましいでしょう。
方法2:12カ月で割った金額を、毎月貯めていく
もう1つの方法は、「12カ月で割った金額を、毎月貯めていく」です。細かいように見えますが、実はそれほど手間にならない方法です。筆者が取材をすると、家計管理上手な人がこの方法を取り入れていることもよくあります。
例えば、自動車税や固定資産税などで、年間で24万円の支払いが必要だとしましょう。その24万円を12カ月で割った額(2万円)を、毎月貯めていくのです。
ただし、その12カ月で割った額(例では2万円)をわざわざ別の口座に移すのは面倒です。これを手軽にするためには、一部のネット銀行にある「自動入金サービス」を利用するのも一案です。
給与振込口座のA銀行から毎月2万円を、ネット銀行Bに毎月自動で移していけば、1年後には24万円が貯まります。自動入金サービスは、基本的には無料で利用できるので、一度設定するだけで済み、手数料も手間もかかりません。
あらかじめ備えておけば、ボーナスを他のことに使える喜びがありますね。
お金で「慌てること」があったら、対策を立てよう
今回は、自動車税や固定資産税を支払うための準備についてお伝えしました。この2つの支払い以外にも、つい忘れがちだけれど、必ず払わなければならない大きな支出があります。例えば、車検や年払いの保険・国民健康保険・国民年金保険の支払いなどが挙げられます。
いずれも大きな支出ですので、該当するものがあれば、備えておきたいですね。
お金は日々の生活と、きってもきりはなせないもの。意外と「慌てる場面」があるかと思いますが、次の支払いの際は慌てることのないように、今から対策を立てていきたいですね。
そうすればお金に振り回されたり、面倒な思いをしたりすることなく、心穏やかに過ごせると思います。