劇場版では、日本を代表する三大音楽レーベルが競う史上最大の音楽バトルフェスが開催され、孔明と英子も参戦! しかし、孔明の前に三国時代のライバル、司馬懿の末裔・司馬潤(神尾楓珠)と妹のshin(詩羽)が現れるのです。
ドラマに引き続き、英子を演じる上白石萌歌さんに、まず英子のキャラクターについてお話を聞きました。
<目次>
『パリピ孔明 THE MOVIE』出演、上白石萌歌さんにインタビュー
――ドラマの『パリピ孔明』でも英子を熱演されていましたが、英子というキャラクターについて、上白石さんの解釈と演じる上で気を付けたことについて教えてください。上白石萌歌さん(以下、上白石):ドラマの映画化を経験するのは初めてなので、お話を聞いたときはうれしかったです。英子という役は私にとって、とても大切なキャラクターなんです。
ドラマで英子を演じることが決まったとき、本当に自分とかけ離れている役だと思いました。原作のコミックを読んだり、アニメを見たりする中で「私はどのように演じたら英子になれるのだろうか」とずっと考えていました。自分が英子を演じる姿を想像できなかったんです。でも、髪を金髪に染めてビジュアルを近づけながら英子を演じていくうちに、英子というキャラクターへの理解が深まり、自分との共通点が見えてきました。
――共通点はどういうところでしょうか?
上白石:一見、見た目はギャルのようなのですが、決してパリピ女子ではなく、普通の女の子であることが演じていくうちに分かったんです。パリピなのは英子を取り巻く周囲のキャラクターで、孔明もパリピになっていきますが(笑)、英子はずっと等身大の悩みを抱えた女の子です。
ポジティブでバイタリティーあふれるタイプではあるのですが、とても心配性で、ライブ前になると不安な気持ちに押しつぶされそうになったり、他人と自分を比べてうらやましい、私もあんなふうになりたいと思ったり……。実際、私もライブ前は逃げ出したくなるほど不安になることがあるので、その気持ちがとてもよく分かりました。
孔明役の向井理さんと会うと英子になれる!
――ドラマの劇場版に参加するのは初めてとおっしゃっていましたが、再び『パリピ孔明』チームと撮影をした感想は?上白石:ドラマのクランクアップから劇場版の撮影まで、そんなに日がたっていなかったんです。なので、すごく久しぶりという感じではなかったです。「ただいま」という気持ちで現場に入れたし、そういう気持ちにさせてくださる温かいチームです。連続ドラマを撮影しているときにスタッフとキャスト一丸となって『パリピ孔明』の世界観をしっかり作り上げたので、映画の撮影もすんなり入っていけました。
――やはり金髪のヘアスタイルや英子の衣装を着ると、役に入っていけるという感じですか?
上白石:それもありますが、映画のクランクインの日は孔明を演じる向井理さんとのシーンだったことが大きかったです。向井さんの孔明の姿を見ると「自分は英子だ」と自然に思えるんです。それくらい向井さんが演じる孔明の存在は大きく、だからこそ私も英子としていられたんだと思います。
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