■なぜ会話を遮らなかったのか?
林さんによると、動物は人工の音に対しては「異音」として敏感に反応する本能を持っているそうです。
タイムドメイン理論は、従来の高級オーディオでありがちな周波数特性等を追求するのではなく、時間領域(タイムドメイン)に注目する事により、「自然な音=感動できる音」を生み出すことを狙いとしているそうで、この効果の一部が、「会話を遮らない」という感覚につながったようです。
(詳しくはタイムドメインの技術と理論を参照ください)
■広まりつつある『タイムドメイン理論』
まだ有名とはいえない『タイムドメイン』ですが、徐々に広まりつつあるようです。
下記は主な採用例:
富士通 デスクトップパソコン FMV DESKPOWER | タイムドメインのライセンスを受けたスピーカーシステムを、付属のディスプレー(ワイド17型)に搭載 |
富士通テン ECLIPS TD | タイムドメインのライセンスを受けたスピーカーシステムの開発および販売 |
ジョン・レノン ミュージアム | 館内に『Yoshii9』を設置している様子 |
(他にも多数の音楽関係者が愛用しているそうですが、残念ながら公表出来ません)
■「スロー」なオーディオ
最後に、筆者なりには、「スローなオーディオ」 と締めくくりたいと思います。 売る為に、見せかけのパワーや性能表示で繕った大量生産品とは異なり、純粋に良い音を追い求めたエンジニアの人間味を感じる事が出来ました。 結果として、従来の高級オーディオのような重厚長大とは無縁の、シンプルで時代に流されない独自のスタイルを生み出す事が出来たのだと思います。 ビル・ゲイツもそんなところに驚いたのかもしれません。
卓上で手軽に使える『TIMEDOMAIN mini』(希望小売価格18,000円)もあります。
- 音の感じ方には個人差があります。 タイムドメインでは、全国各地で試聴会などの活動をされていますので、音の良し悪しは、皆さんが実際に体験して判断してください。
『株式会社タイムドメイン』のデータ
正式会社名 | 株式会社タイムドメイン |
URL | http://www.timedomain.co.jp/ |
所在地 | 〒630-0101 奈良県生駒市高山町8916-12高山サイエンスプラザ |