■はじめに
あの『ビル・ゲイツ』に「自宅にある50万ドル(約6千万円)のオーディオシステムより素晴らしい音だ!」と言わせたオーディオがあるんです。
今回は、そんなやじ馬的興味から、開発元である『タイムドメイン』を取材。 音に対する取り組みや、製品の全貌に迫ります!
■山の中の研究所
お邪魔したのは本社研究所。 大阪と奈良の県境、生駒市の山間にある奈良先端科学技術大学院大学に併設された、高山サイエンスプラザ内にあります。
緑に囲まれた静かな環境で、知的な印象を受け、ますます期待が高まります。
アインシュタインの顔が映るユーニークな高山サイエンスプラザ
■まずは試聴
百聞は一聴にしかず、同社取締り役の林さんに案内していただき、同社の看板モデル『Yoshii9』にて、筆者の愛聴CD、ケイコ・リーの『Beautiful Love』で試聴させて頂きました。
このCDはヴォーカルや演奏の素晴らしさに加え、音質が良いと評価が高いものですが、音が出た瞬間、今まで聞いたことのない生々しい歌声が広がり、「うちの100万円のオーディオシステムより素晴らしい!」と素直に思ってしまいました。 (ビル・ゲイツの6千万円とはスケールが違いますが…)
社長室兼試聴室にて。
『Yoshii9』は、左右の煙突型スピーカーと、手のひらサイズの亀型をした専用アンプがセットとなっている。
個性的なスタイルが印象的。
(Yoshii9 の詳細はこちらを参照ください)
その音は、従来のオーディオと比較出来ない、「何か違う要素を持っている」と直感させる音なのです。 実感としては、「うるさくない音」、「疲れない音」、「会話を遮らない音」といった新鮮な感覚です。
実際、CDを演奏したままで、その後もお話を伺いましたが、会話が中断した時に初めて「CDが鳴ってたんだ!」、と気づく不思議な感じでした。
これが、「タイムドメイン」の秘密と、ビル・ゲイツの驚いた理由かも知れません。
この「不思議な音」の正体は、次のページで!