食と健康

Q. 疲れが取れません。朝食はスタミナのつくものを食べるべき?

【管理栄養士が解説】疲れが取れないときに、無理をして胃腸に負担をかける食事を取るのは逆効果。避けるべき朝食、おすすめの朝食について解説します。

平井 千里

執筆者:平井 千里

管理栄養士 / 実践栄養ガイド

Q. 疲れが取れません。朝食はスタミナのつくものを食べるべき?

疲れている時にとるべき朝食の内容とは?

疲れているときにとるべき朝食の内容とは?


Q. 「最近、一日中疲れが取れません。朝から、だるくて食欲もあまりない状態です。朝食は大事と聞きますが、できるだけがっつり食べて、スタミナをつけた方が疲れも回復しやすくなるのでしょうか? 無理をしてでもしっかり食べるべきか、迷っています」
 

A. まずは早めに夕食を済ませ、よく眠る習慣を。朝ごはんはバランスが大切です

起きたときから、食欲がないほど疲れているのは大変ですね。風邪などによる体調不良や病み上がりなど、疲れの原因がはっきりしているときは、無理に食べずに胃腸を休めることも大切です。

しかし、病気などではないのに疲れが取れないなら、根本的な生活スタイルを見直し、朝から食欲がわくリズムを作ることが大切です。

具体的な方法をご紹介します。まずはできるだけ早めに夕食を済ませ、早めに眠って体力を回復させることを優先してください。前日の疲れを翌朝まで持ち越さないようにすることで、朝食を食べたくなる生活リズムを目指します。

仕事が忙しく、夕食が遅くなってしまう事情もあるかもしれません。しかし、朝食には午前中の仕事や勉強のパフォーマンスを上げる力があります。夕食と朝食を無理なく食べるリズムを整えることで、結果的に1日の「タイパ」も上がっていきます。

一方で、朝からスタミナをつけようと、肉や揚げ物などのいわゆる「がっつりした」ものを食べる必要はありません。

朝食に限らず、おすすめなのは栄養バランスのよい「定食スタイル」です。主食・主菜・副菜の要素が含まれていることが大切ですが、ポイントをおさえれば定食の形でなくても構いません。

例えば、

  • 鮭や明太子などのたんぱく源が豊富な具を使ったおにぎり
  • 野菜やきのこなどの具だくさんの味噌汁

といった、シンプルな組み合わせの朝食でも十分です。

午前中のパフォーマンスが上がれば、1日のタスクも早くに片付き、早めの夕食・就寝につながっていきます。健康的な生活を続けるために、生活リズム全体を見直し、無理のない朝食習慣をつけていってください。

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