飛行機の旅

【2025年版】SNS映え「飛行機写真」が撮影できる日本の空港10選

日本全国の空港やその周辺にある、SNSなどで「映え」る飛行機写真が撮影できるスポットはどこか。おすすめの時間帯やシチュエーションなども合わせて紹介します。

シカマ アキ

執筆者:シカマ アキ

飛行機の旅ガイド

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大阪・伊丹空港の千里川土手は「飛行機撮影の聖地」と呼ばれる。特に夜景と飛行機が美しい

日本全国にある空港で、飛行機を撮って楽しむ人が増えています。中には、SNSに投稿してバズる「映え写真」も多く見られます。 

飛行機写真を撮るためには「撮影スポット」を知るのはもちろん、撮影に最適な「時間帯」や「シチュエーション」も重要です。初めての飛行機撮影にもおすすめできる、全国各地の空港にある撮影スポットとそれぞれの特徴を紹介します。

※撮影時は他の利用客に配慮しながらマナーを守って撮影を楽しみましょう
<目次>

1. 羽田空港|3カ所の展望デッキは時間帯で撮影環境が変わる

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羽田空港で富士山と飛行機のコラボが撮影できることもある。11月中旬撮影

日本で最も発着数が多い東京国際空港(羽田空港)には、3つあるターミナルごとに展望デッキがあり、いずれも入場無料です。国内線や国際線、チャーター機などが絶え間なく発着します。
 
天気がよく、空気が澄んだ日に富士山と飛行機が撮影できるのは「第1ターミナル」。また、東京スカイツリーと飛行機が撮れるのは「第2ターミナル」です。

第1ターミナルの展望デッキには、上階の屋上に「ガリバーズデッキ」もあります。第3ターミナルは24時間開放で、24時間運用の羽田空港が堪能できます。
 
飛行機撮影は基本「順光(被写体に正面から光があたること)」で行います。そのため羽田空港では、午前は「第1ターミナル」、午後は「第2ターミナル」または「第3ターミナル」と、基本的に順光に合わせて動くことが大事。ターミナル間は無料連絡バスなどで移動可能です。

風向きなどによって、4本ある滑走路の運用、離陸・着陸の向きが変わります。
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羽田空港・第2ターミナルの展望デッキから東京スカイツリーと飛行機が撮影できる

羽田空港の周辺にも、「羽田イノベーションシティ」や「城南島海浜公園」などの撮影スポットが点在しています。まずは空港の展望デッキで飛行機を撮影し、その後、空港の外へ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
 
■DATA
「東京国際空港(羽田空港)」

展望デッキ開放時間:第1・第2ターミナル 6時30分~22時/第3ターミナル 24時間
https://tokyo-haneda.com/

▶もっと読む空港で上手に「飛行機撮影」するには?【羽田空港編】

2. 成田空港|飛行機と桜のコラボが人気、外周に撮影スポット多数

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 成田市さくらの山は飛行機と桜のコラボ撮影ができるスポットでとても人気が高い

咲き誇る桜と飛行機が撮れる春ならではの撮影スポットとして有名なのが、成田空港の外周にある「成田市さくらの山」です。桜の時期には全国からカメラマンが集まり、とても混雑します。満開の時期に合わせて予定を立てて訪れるというのは難しいかもしれませんが、晴れて満開で、飛行機の離着陸のタイミングで撮影できればベストです。
 
成田空港では、国際線と国内線、外資系エアラインやLCC(格安航空会社)、さらに旅客機だけでなく貨物機の発着も多々あります。首都圏の空港で、羽田空港とはまた異なる種類の飛行機が撮影できるのも、成田空港の醍醐味(だいごみ)と言えます。
 
その他、成田市の「三里塚さくらの丘」「十余三 東雲の丘」、芝山町の「ひこうきの丘」「空の駅 風和里しばやま」「航空科学博物館」などもおすすめです。風向きによって滑走路の運用が変わるため、撮影スポット間を移動したい場合は車が必須です。 
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成田空港のA滑走路に隣接する「ひこうきの丘」には大きなハートのオブジェがある

成田空港の第1、第2ターミナルにもそれぞれ無料の展望デッキがあります。第1ターミナルは午前順光、第2ターミナルは障害物がやや多めです。
 
■DATA
「成田市さくらの山・空の駅 さくら館」

住所:千葉県成田市駒井野1338-1
開放時間:24時間(空の駅 さくら館は9時~18時 ※11~3月は17時まで)
アクセス:京成成田駅、JR成田駅、成田空港第2ターミナルなどから路線バス
https://www.nrtk.jp/enjoy/shikisaisai/sakura-kan.html

3. 大阪・伊丹空港|「飛行機撮影の聖地」千里川土手は迫力満点

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千里川土手は夜だけでなく、晴れると日中も迫力ある写真が撮れる


大阪・伊丹空港は、国内線専用ながら飛行機の離着陸が多い空港です。特に有名な撮影スポットが「千里川土手」で、着陸する飛行機が真上を通過するのは迫力満点。夜も美しい写真が撮れる、全国屈指の映えスポットとして知られます。
 
日中はスマートフォンでも撮れるほど飛行機が近く、また休日には多くの写真家が集まり、夜は三脚が土手に並ぶことも。滑走路の端にあり、終日ほぼ順光です。空港の運用時間は7時から21時で、それ以外の時間帯に離着陸はありません。年間ほぼ北向きに着陸・離陸しますが、年に数%ほど南風が強い時に逆向きで離着陸することも。
 
空港周辺には「伊丹スカイパーク」「スカイランドHARADA」、さらに空港の屋上にも展望デッキ(無料、6時~22時 ※最終入場時間21時30分)があります。
 
■DATA
「千里川土手」

住所:大阪府豊中市原田中2
アクセス:阪急曽根駅から徒歩約20分、または阪急バス「原田中2丁目」から徒歩すぐ
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/machi/kukou/kuko/access.html
※2025年1月~8月まで右岸(空港側)が工事中、その後に左岸も工事予定

▶もっと読む空港で上手に「飛行機撮影」するには?【伊丹空港編】

4. 福岡空港|国内線の展望デッキは全国屈指の撮影環境

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夜の福岡空港。展望デッキの端から望遠レンズを使って飛行機の尾翼をメインに撮影

福岡空港は、飛行機撮影が楽しい空港の1つ。特に、国内線ターミナルの展望デッキが2020年夏にリニューアルされ、飛行機との距離が近く、また撮影もしやすくなりました。
 
展望デッキは午前順光で、夕方以降の撮影もおすすめ。風向きにより、滑走路の運用が変わります。
 
国際線で7時~22時まで離着陸が絶え間なく続きます。空港なので設備が一通り整っているほか、博多駅まで地下鉄で2駅と交通アクセスも抜群です。
FUKdeck

福岡空港の国内線展望デッキは飛行機との距離が近く、焦点距離が短いレンズやスマートフォンでも楽しめる

滑走路を挟んだ向こう側にある国際線ターミナルにも送迎デッキがありますが、ガラス越しのため飛行機撮影には不向き。また、空港外周には「大井中央公園」「下月隈1号緑地」などの撮影スポットが点在しています。
 
■DATA
「福岡空港 国内線展望デッキ」

営業時間:7時~22時
https://www.fukuoka-airport.jp/service/observation-deck/

5. 那覇空港|空港の南にある「瀬長島」で南国らしい写真を狙う

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瀬長島から第2滑走路に着陸アプローチする飛行機を撮影。美しい夕陽と海で狙えるスポット

南国の美しい海と飛行機を撮るなら、沖縄で最も発着数が多い那覇空港がおすすめ。人気の撮影スポットは、空港の南にある「瀬長島」です。
 
瀬長島は数年前にリゾート化され、ホテルや商業施設ができて休日は観光客で混雑します。その瀬長島をはさんで2本の滑走路があり、それぞれ離着陸する様子を撮影できます。風向きにより、滑走路の運用は変わります。
 
陸側にある第1滑走路は午後順光、海側にある第2滑走路は午前順光で、特に夕日がきれいな日は美しい写真が撮れます。旅客機だけでなく自衛隊機なども飛来します。
OKAairport

那覇空港国内線ターミナル4階から窓越しに撮影。晴れると沖縄らしい青空と海が映える

那覇空港にも、国内線と国際線にそれぞれ展望デッキ(無料、8時から19時まで)があり、いずれも午前順光。瀬長島まで足を運ぶ余裕がないけれど飛行機を撮影したいなら、国内線の展望デッキ、もしくは4階からガラス越しに撮るのがいいでしょう。

■DATA
「瀬長島ウミカジテラス」

住所:沖縄県豊見城市瀬長
アクセス:那覇空港より路線バスで約20分
https://www.umikajiterrace.com/

▶もっと読む空港で上手に「飛行機撮影」するには?【那覇空港編】

6. 新千歳空港|北国の自然を背景とした飛行機撮影

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新千歳空港の展望デッキから4月上旬に撮影。背景の山々にまだ雪が残る

自然豊かな北海道は、飛行機撮影で人気です。特に空の玄関口である新千歳空港は国内線・国際線の発着数が多く、撮影機会にも恵まれています。北国らしい針葉樹林、冬は雪山が背景となります。
 
初めて撮るなら、おすすめは展望デッキ。国内線ターミナルビルにあります。ただし冬季は閉鎖されており、他の季節でも雪が降って凍結した際は突然閉鎖されることもあるので注意。
 
もし閉鎖されていたら、展望デッキの真下にあるフードコートの前からガラス越しの撮影が主となります。空港直結の「エアターミナルホテル」には、飛行機が窓から見える客室も。空港外周にも撮影スポットが点在していますが、車が必須で、冬は重装備が必要になるため上級者向けです。

■DATA
「新千歳空港 展望デッキ(国内線ターミナルビル)」

営業期間:4月1日~11月30日 ※冬季閉鎖
営業時間:8時~20時
https://www.hokkaido-airports.com/ja/new-chitose/service/other/deck/

7. セントレア|「滑走路まで300m」伊勢湾に沈む夕陽と飛行機

NGOdeck

伊勢湾と対岸の伊勢志摩を背景に離陸する飛行機。晴れると夕日が美しい

愛知県にある中部国際空港 セントレアのスカイデッキは、先端部分が滑走路にとても近いのが特徴。「滑走路まで300m」は国内の他の空港でも類を見ない近さです。
 
午前中が順光です。伊勢湾や対岸の伊勢志摩を背景に離陸・着陸する様子、また駐機したり(飛行場の誘導路上を車輪で移動すること)タキシングしたりする飛行機が撮影できます。夕方の晴れた日は特に空や海が美しく、フォトジェニックな光景となります。発着数が多い午前と夕方以降が撮影におすすめの時間帯です。
 
さらに、ボーイング787型機の部品を運搬する大型貨物機「ドリームリフター」が見られるのもセントレアならでは。ドリームリフターの運航は不定期で、運がよければ遭遇できるかもしれません。
 
■DATA
「中部国際空港 セントレア スカイデッキ」

利用時間:7時~21時30分 ※落雷、強風、凍結などで閉鎖の場合あり
https://www.centrair.jp/service/sky-deck.html

8. 関西空港|国際線が多くターミナルの秀逸なデザインも特徴

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関空展望ホールは晴れると終日逆光。撮影は日没前がおすすめだが営業時間に注意

関西圏で国際線の便が多く飛来する関西空港は、「関空展望ホール スカイビュー」からの撮影がおすすめです。第1ターミナルから無料のバスで行き来でき、車だと駐車場もあります。
 
イタリアの建築家レンゾ・ピアノ氏が設計した第1ターミナルは、開港から30年以上たった今もデザインの秀逸さが際立ちます。飛行機が並ぶ光景を“ほぼ真横”から撮影できるのも、実は貴重です。
 
晴れると終日逆光で、飛行機撮影は厳しめ。おすすめの時間帯は夕方です。ただし現在、営業時間が17時までのため、冬至など日没時間が早い時期が狙い目と言えます。
 
■DATA
「関空展望ホール スカイビュー」

住所:大阪府泉佐野市泉州空港北1
営業時間:10時~17時(スカイミュージアムは11時~16時)
アクセス:第1ターミナル前1番バス乗り場から展望ホール行きバス(無料)所要約6分
https://www.kansai-airport.or.jp/shop-and-dine/skyview
 
▶もっと読む空港で上手に「飛行機撮影」するには?【関西空港編】

9. 札幌丘珠空港|旅客機からヘリコプターまで、市街地でアクセス便利 

OKDairport

旅客機は少なめだが他も含めると飛来数は意外とある。冬は積もる雪と共に撮りたい

札幌市内にある丘珠空港は、旅客便の飛来数こそ少ないものの街中にあってアクセスは便利。空港ビルの3階に、無料の送迎デッキがあります。
 
新千歳空港と異なるのは、冬季閉鎖が基本ないこと。陸上自衛隊・丘珠駐屯地と共用で自衛隊機、さらに消防や警察のヘリコプターも飛来します。鉄柵のフェンスごしに、離陸・着陸、タキシング、駐機場などが撮れます。
 
空港の外に、自衛隊の敷地の向こうにある「つどーむ」、滑走路をはさんで位置する「丘珠空港緑地」などの撮影スポットがあります。どちらも小高い丘となっていて、フェンスを気にせず撮影することが可能です。
 
■DATA
「札幌丘珠空港」

空港ビル開館時間:6時30分~20時30分
https://www.okadama-airport.co.jp/

10. 下地島空港|SNS映えで人気「17END」で飛行機も狙う方法

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下地島空港の滑走路先端にある「17END」は着陸アプローチの飛行機と海で撮影できる

エメラルドグリーンに輝く海と飛行機。この絶景を撮影できるのが、下地島空港の滑走路先端にある「17END」です。晴れた日の美しさは息をのむほどで、今や宮古島随一の人気映えスポットとなっています。干潮時のみ「幻のビーチ」と呼ばれる真っ白な砂浜も出現します。

飛行機と一緒に撮るなら、旅客便の運航時間を事前に必ず調べること。便数は多くないのでタイミングを逃すと何時間も待つ羽目になります。一方で、航空会社が不定期で訓練飛行(タッチ&ゴー)を行う場合もあり、その際は撮影チャンスが増えます。現地の駐車場が少ないこと、またトイレや売店がない点は覚えておきましょう。
 
■DATA
「下地島空港17END(エンド)」

住所:沖縄県宮古島市伊良部佐和田
アクセス:下地島空港から車で約10分、徒歩約50分。空港にレンタサイクルあり

飛行機で映え写真を狙うなら「あきらめない」

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飛行機写真の構図はさまざま。定番以外に意外な場所でシャッターチャンスが訪れることも

写真映えを狙うためには、どこで撮影するのか、また天気、季節、時間帯なども重要です。野外で撮影する飛行機写真はある意味「自然」が相手なので、撮影スポットへ足を運んでも必ず撮れるとは限りません。
 
空振りしても諦めず、足しげく通うことが大事。何度も足を運ぶうちに自分の中で撮りたい写真がイメージでき、シャッターチャンスが訪れます。根気よく、狙ってみてください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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