
注目のETFについて
「注目のETFについて教えてください。高配当ものが気になっています」
ご存じでない方のために説明すると、ETFというのはExchange Traded Fundsの略で、日本語では「上場投資信託」と呼ばれます。
証券口座がある方は、証券取引所が開いている時にETFを取引できます。少額から始められるし、分散投資もできる。しかもタイムリーに売買できて便利なため、幅広い人に投資されています。
本記事ではご要望にお応えして、筆者が注目しているETFと、高配当のものはどうなのか?について検討していきます。
高配当株ETFはどう?
日本の高配当株には割安なものも多く「今のところは好ましいETFだ」と捉えています。一方、米国に上場している高配当株投信はS&P500指数の成績を下回っていて、「高配当株=安かろう悪かろう」になってしまうリスクがある点に警戒すべきだと思います。
高配当株もこれから取捨選択が進んでいき、良質な高配当株は株価が上がり高配当ではなくなっていくと思います。そうなると、残るのは「質の悪い高配当株」ばかりになりそうなのが心配です。
ETFの銘柄構成を日々チェックできる方なら買ってもよいかと思いますが、そうでない筆者は買っていません。
筆者の注目はTOPIX連動型ETF
筆者が注目しているETFは、TOPIX連動型のETFです。具体的には、証券コード<1306>の「NEXT TOPIX連動型投信」がよいと思います。1日あたりの取引量が多くて流動性が高いですし、信託報酬率はわずか0.0592%と低水準です。ETFを選ぶ時の鉄則は3つあります。
1つ目は、原資産を信用できること。
例えば、「地政学リスクの高い国の株は買わない」「中長期的に利息(配当)を維持できる、もしくは利息(配当)の拡大が期待できること」に注目してみてください。
2つ目は、手数料が安いこと。
ETFのパフォーマンスは「手数料が安いものほどよい」という傾向があります。高い手数料を払えば儲かる、なんてことはなく、むしろ成績が停滞しやすいので注意が必要です。
3つ目は、利回りが高いこと。
筆者は「ビットコインのETF」や「純金のETF」といった「利子を産まないもの」のETFには大して興味がありません。一方、配当を出してくれる株式ETFや、家賃収入を分配してもらえる不動産ETF、金利収入を受け取れる債券ETFには興味があります。
中でも株式ETFは歴史的にも好リターンなので、特に注目しています。
以上3点を踏まえて、現時点の市場環境なら東証株価指数(TOPIX)に連動するインデックス型投信がいいだろうと考えています。筆者自身、iDeCoではTOPIXに連動する投信に積立投資しています。