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大手銀行が普通預金の金利を引き上げ!金利が上がるときの注意点とは?

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行などの大手銀行は、2025年1月24日に普通預金金利の引き上げを発表しました。同日に、日本銀行が政策金利を引き上げたことを受けた対応とみられます。ここでは、金利改定の内容を紹介します。

執筆者:All About 編集部

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大手銀行が普通預金を金利上げ

大手銀行が普通預金を金利上げ

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行の大手銀行は、2025年1月24日に普通預金金利の引き上げを発表しました。同日に、日本銀行が政策金利を引き上げたことを受けた対応とみられます。金利改定の内容は次のとおりです。

大手銀行が普通預金の金利を引き上げ!

三菱UFJ銀行
2025年3月3日より、普通預金金利を年0.10%から年0.20%に引き上げ。
短期プライムレートを年1.625%から年1.875%に変更。

三井住友銀行
2025年3月17日より、普通預金金利を年0.10%から年0.20%に引き上げ。
短期プライムレートを年1.625%から年1.875%に変更。

みずほ銀行
2025年3月3日より、普通預金金利を年0.10%から年0.20%に引き上げ。
短期プライムレートを年1.625%から年1.875%に変更。

りそな銀行
2025年3月3日より、普通預金金利を年0.10%から年0.20%に引き上げ。
2025年3月12日より、短期プライムレートを年1.875%から年2.125%に変更。
 

金利が上がるメリットと注意点は?

普通預金や定期預金の金利が上がると、私たちが銀行に預けているお金の利息が増えるメリットがあります。例えば、普通預金の金利が0.10%から0.20%に上昇すると、100万円を預けた場合の年間利息は1000円から2000円に上がる計算(※)です。

一方で、短期プライムレートが上がると、変動金利の住宅ローンの基準金利も引き上げられる可能性があります。つまり、住宅ローンの金利が上がれば、毎月の返済額が増えるデメリットがあるのです。例えば、3000万円の住宅ローン(30年・変動金利)の金利が1.5%と1.6%の場合の、住宅ローン返済額は次のとおりです。

金利1.5%の場合:10万3536円
金利1.6%の場合:10万4981円

毎月の差額:約1445円

仮に金利が0.1%上昇すると、1年で約1万7340円(1445円×12カ月)の負担増になる計算(※)です。

※税金は考慮していません。また、ここでは単純な金利の試算とし、預け入れ(借り入れ)期間中の金利変動、残高変動は考慮していません。

各銀行は今後も市場の動向を注視し、必要に応じて金利の見直しを行うとしています。金利の引き上げは、銀行で預金している人にとっては利息が増えるメリットがある一方で、住宅ローンをはじめとしたローンの利息も増えるデメリットがあり、家計への負担が懸念されます。

各家庭では、住宅ローンを見直すほか、住宅や車などローンを利用する高額な買い物は慎重になる必要がありそうです。

(出典)
三菱UFJ銀行「円預金金利及び短期プライムレートの改定について
三井住友銀行「各種預金金利の変更について」「短期プライムレートの引き上げについて
みずほ銀行「円預金金利の改定について」「短期プライムレートの改定について
りそな銀行「各種預金金利の引き上げについて」「りそな銀行 埼玉りそな銀行 短期プライムレートの引き上げについて
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