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トランプ政権に強い個別銘柄を知りたい

2025年、ドナルド・トランプ氏が再び大統領に就任しました。前回、同氏が大統領になった時は、SNSなどでポストするたびに相場が乱高下し「トランプ砲」と呼ばれたこともありましたが、同氏の政策が追い風となる企業はどこなのでしょうか。

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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トランプ政権に強い銘柄は

トランプ政権に強い銘柄は

先日、読者より以下の要望が届きました。

「トランプ政権に強い個別銘柄を知りたいです」(40代)

2025年、ドナルド・トランプ氏が再び大統領に就任しました。前回、同氏が大統領になった時は、SNSなどでポストするたびに相場が乱高下し「トランプ砲」と呼ばれたこともありました。

何かとお騒がせな同氏ですが、同氏の政策が追い風となる企業はどこなのでしょうか。筆者も気になるところでしたので、考えてみます。

トランプ氏が掲げる政策

まず、トランプ氏が掲げる政策を確認していきます。記事執筆時点で、donaldjtrump.comの「Issues(政策・主張)」ページに書かれている主要政策・優先課題は以下の通りです。
  • 経済の再建:Rebuild the Greatest Economy in History
  • 公正な貿易:Fair Trade for the American Worker
  • エネルギー独占からの解放:Unleash Energy Dominance
  • 安全な国境と国家主権の奪回:Secure Borders and Reclaim National Sovereignty
  • 麻薬カルテルと戦う:War on the Drug Cartels
  • 犯罪抑止と安全確保:Stop Crime and Restore Safety
  • アメリカの強さとリーダーシップを更新する:Renew American Strength and Leadership
  • グローバリズムを拒絶し、愛国心を受け入れる:Reject Globalism and Embrace Patriotism
  • 退役軍人のケア:Care For Our Veterans
  • 親の権利を守る:Protect Parents' Rights
  • 法と自由を守る:Defend Law and Liberty
  • 検閲を終わらせ、言論の自由を取り戻す:End Censorship and Reclaim Free Speech
  • 自由で誠実で合法的な選挙:Free, Honest and Lawful Elections
  • ワシントンの腐敗を一掃する:Drain the Swamp of Washington Corruption
  • 安くてよいヘルスケア:Better Health Care Choices at Lower Costs
 
これらの政策が追い風となりそうな日本企業は、どんな会社か考えてみます。

どんな個別銘柄が強いか?

ここでは「ビジネスモデルの良し悪しを度外視=よい会社かは考えず」「株価を度外視=割安性は考えず」に、シンプルに「恩恵を受けて業績が伸びるかどうか」で個別銘柄を考えてみましょう。

【経済の再建】
トランプ氏は経済の再建のため、減税を打ち出しています。仮に減税が成立するのであれば、アメリカの法人は税率が下がり、投資家の取り分も増えます。アメリカに現地法人を持つ日本企業には追い風かもしれません。SUBARU<7270>などは、アメリカでの売上高比率が高いみたいです。

【安全な国境と国家主権の奪回】
不法移民を抑制する、という動きが強まれば、おそらくアメリカでは人手不足が加速すると考えられます。Indeedなどの人材紹介ビジネスも盛況になる気がしたので、リクルート<6098>はよい位置にいるかもしれません。

【アメリカの強さとリーダーシップを更新する】
トランプ氏は軍事力の強化を訴えており、同盟国にも影響がある可能性があります。となれば、防衛関連株の三菱重工業<7011>あたりは、よい位置にいる気がします。

筆者がパッと思いついたのは、上記3つくらいでした。

筆者は「誰が大統領になろうが伸びそうな会社」が好みで、PER(株価収益率)が低く割安な企業に注目することが多いので、ここでピックアップした3社は、正直、興味がありません(リクルートだけは、安くなったら買ってもよいかな、と少し興味があります)。

筆者の好みで選ぶと……

筆者の好みに合うし、株価も高過ぎないし、少しくらいは恩恵があるかもな……と感じる銘柄を挙げるとしたら、トヨタ自動車<7203>でしょうか。

自動車界隈は不正がちょくちょく出ていて買いにくいイメージもあるかもしれませんが、それでも同社が産んだ「トヨタ生産方式」は世界中で知られ、かつ応用範囲の広い超強力な枠組みですし、社内に根付いた風土も素晴らしいと思います。

自動車業界そのものは競争が激しく「儲けるのが難しいセクター」だと思いますが、同社のオペレーションをもってすれば、荒波も乗り越えていけるだろうと期待しています。
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