人間関係

乳がん公表の梅宮アンナに誹謗中傷も……闘病する人に「患者らしさ」を求めたがる下品な人々

病気の人は「病人らしく」しないといけないのだろうか。乳がんを公表した梅宮アンナさんのSNSにもアンチコメントが寄せられるという。病気と闘う人に対して、あまりにも下品な行為だ。(サムネイル画像出典:梅宮アンナさん公式Instagramより)

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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8月に乳がんであることを公表したタレントの梅宮アンナさん(52歳)。抗がん剤治療を経て11月には右胸を全摘したが、髪が抜けたためウィッグをつけたりつけまつげをしたりと、美容には手を抜かない姿勢が話題になっている。そんな彼女のもとに「がん患者らしくしろ」というアンチコメントもあるのだという。

病気と闘う人に対してのアンチコメント、誹謗中傷、いつから人はこんなに下品になったのだろうか。
 

46歳会社員が振り返る、乳がんのこと

「私も3年前に乳がんで手術したんです。その後も治療は続いて、今も薬を飲んでいますが、仕事はずっと続けてる。抗がん剤だの手術だのといったら隠してはおけませんから、ある時、同じ課の人たちに言いました。『ご迷惑をかけるかもしれないけど、できる限り、今と同じように仕事をしますから、よろしくお願いします』と明るく伝えたんです」

ユキコさん(46歳)はそう言った。抗がん剤治療中はやはり髪の毛が抜けたため、真っ赤なカツラをつけて出勤したこともある。

「うちの会社はもともとカラーリングに対して鷹揚(おうよう)だから赤毛の若い社員なんかもいるんです。私がウィッグをつけて行ったら、若手社員がおおっという顔をして『似合う~』『かっこいいじゃないですか』って。それがすごくうれしかった。元気が出ました」

がんとの闘いは、自分にとって誰が味方なのかがわかる期間でもあったという。

>静かに自分から離れていく人も……
 
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