病気と闘う人に対してのアンチコメント、誹謗中傷、いつから人はこんなに下品になったのだろうか。
46歳会社員が振り返る、乳がんのこと
「私も3年前に乳がんで手術したんです。その後も治療は続いて、今も薬を飲んでいますが、仕事はずっと続けてる。抗がん剤だの手術だのといったら隠してはおけませんから、ある時、同じ課の人たちに言いました。『ご迷惑をかけるかもしれないけど、できる限り、今と同じように仕事をしますから、よろしくお願いします』と明るく伝えたんです」ユキコさん(46歳)はそう言った。抗がん剤治療中はやはり髪の毛が抜けたため、真っ赤なカツラをつけて出勤したこともある。
「うちの会社はもともとカラーリングに対して鷹揚(おうよう)だから赤毛の若い社員なんかもいるんです。私がウィッグをつけて行ったら、若手社員がおおっという顔をして『似合う~』『かっこいいじゃないですか』って。それがすごくうれしかった。元気が出ました」
がんとの闘いは、自分にとって誰が味方なのかがわかる期間でもあったという。
>静かに自分から離れていく人も……