人間関係

「人間関係のリセット癖」がある人の特徴。行き詰まるとすぐに縁を切ってしまうのは、悪いこと?

人間関係に息詰まったり、悩んだりすると、すぐに縁を切ってしまう人がいます。そんな「人間関係のリセット癖」がある人が知っておくといいことは、何でしょうか?

ひかり

執筆者:ひかり

恋愛・人間関係ガイド

人間関係をリセットしてしまうのは悪いこと?

人間関係をリセットしてしまうのは悪いこと?


人間関係のリセット癖がある人は多いものです。そういう人は気を付けないと、孤独を深めてしまうかもしれません。

気に入らないことがあるとすぐに縁を切りたくなってしまう人に、知っておいてほしいことをお伝えします。
 

わざわざ縁を切る必要はない?

前提として、「一緒にいることで、双方もしくは一方がマイナスになるような相手」とは付き合わないほうがいいですし、「気が合わない相手」とも深く関わる必要はありません。例えば、相手が「信用できない人」「自分を利用してくる人」「一緒にいると共に堕落していく人」の場合は、離れた方がいいのです。

ただし、そういった問題のある関係ではなく、普段は気が合うのに、ちょっと仲違いしたくらいですぐに縁を切ってしまう傾向がある人は要注意。それを続けていたら、誰とも深い関係を築けなくなってしまいます。

自分以外の“他者”は、自分のために存在しているわけではありません。人には人の人生があり、価値観があり、都合があります。だから、相手が理想的な言動をしてくれなくても、互いに価値観の合わないところがあっても仕方ありません。パートナーや家族といった深く付き合う相手でなければ、互いに気が合う部分だけで関わっていった方が、楽しみは増えるでしょう。
 

人間関係をリセットしてしまうのは「今の自分が嫌い」だから?

人間関係のリセット癖がある人は、「今の自分が嫌い」という理由で、築いてきた関係や環境をリセットし、自分を変えようとすることがあります。

「人間関係や環境を変えることで、自分に変化が訪れる」と信じている人は、「好きな自分になれないのは、関わっている人や環境のせい」だとも思っています。それでは、たとえ関係をリセットしても、別の環境で“気に入らない人”と縁ができてしまうかもしれません。

自己嫌悪の理由を、関わっている相手のせいにして、「自分に合う人は他にいるはずだ」と“理想の相手”を探しているようでは、いつまでたっても自分や環境を変えることはできません。まず変えるべきは自分自身。その結果、付き合う相手や環境も変わってくるものなのです。
 

適切な距離感で上手に人と付き合うには「自分とうまく付き合う」こと

人付き合いがうまい人は、「自分自身とうまく付き合っている人」が多いもの。例えば、自分の長所だけでなく、短所も受け止められている人は、人の欠点に関しても寛容になることができます。

また、人との距離を適切に保てる人は、すぐに“リセット”することなく、常に距離感を調整しながら関係を持続させる工夫をしています。

自分を上手にコントロールするには、精神的に自立することが重要。日頃から自分で自分を楽しませることができれば、誰かと一緒にいるときに相手に理想を押し付けたりせず、上手に調和していくことができるのです。

 

親しい人ほど、苦言を呈してくれることも

親しい人ほど、愛情ゆえに苦言を呈してくれることもあります。人間関係のリセット癖がある人は、「自分に欠点があること」を受け止めきれないため、言いにくいことを伝えてくれる相手に嫌悪感すら抱いてしまうことも。いつでも「自分にいいことを言ってくれる人」としかそばにいたくないと感じてしまうのは、本当にもったいないことです。

表面的な部分でしか相手と関わらず、気に入らないことがあるとすぐに関係をリセットしがちな人は、そもそも“自分自身”と深く関われていないのかもしれません。

まずは自分自身のことをよく理解し、受け止め、もっと愛しましょう。そうやって自分の内側から愛を増やしていくにつれて、人に対しても思いやりのある言動がとれるようになってくるはずです。

そうしたら、自分本位に人間関係をリセットすることで、相手を傷つける可能性があることも容易に想像できるようになるでしょう。自分のことも、人のことも大切にできる人でありたいものですね。
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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