夫のさらなる協力を求めていくしか……
夫婦間での時間のやりくりを、さらに強化していくしかないとエリコさんは言う。「つい先日も、土日の仕事が入ってしまったので、夫に『今度の週末はどこにも行かないで、ひとりで子どもたちの面倒をみて』と半ば命令のように頼みました。私があまりに切迫していたのか、夫は『わ、わかった』って。義母の手を煩わせることなく、無事に私は仕事、夫は家事育児とやり遂げてホッとしました」
上の子が6歳になったので、夫は料理や後片付けなども少しずつ手伝わせている。これからは子どもたちも力になってくれるだろう。
「とはいえ、子どもに必要以上に家事をやらせるのもかわいそうですから、そのあたりはバランスを見ながら。3人目が生まれたら少し育休もとるつもりなので、また改めてわが家の時間繰りが大変になりそうです」
義母は「3人目が生まれて大変だったら、いつでも言ってね」と声をかけてはくれているが、さすがに義母に3人預けたら義母がパンクしそうだとエリコさんは笑う。
義理の関係は調整が難しい
「かといって、義母を無視して地域の子育てママ制度みたいなのを利用すると、義母が知った時に嘆くと思うんですよね。それも今、夫と話し合っていて、どうにか義母を傷つけずに他人を入れることはできないかと」自分が義母の言葉をあまり気にしないようにし、なおかつ働いていて何が悪い、と開き直れればいいんですが……と、エリコさんはつぶやいた。
働くことについて、心の中にどうしても拭いきれない罪悪感を抱いてしまう女性は少なくないのかもしれない。それを軽減していけるような社会、環境を作っていくことが大事なのではないだろうか。