人間関係

完全レス6年に突入、「夫に触れられるのが嫌」「うわ、邪魔」と感じてしまう私はヘンですか?

結婚して15年、夫の存在が我慢ができなくなっている。世間からみたら夫にはなんの問題もないし、暴力をふるうでもモラハラをするでもない。ただなんとなく、嫌いではないのに、その存在が「うっとうしい」のだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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 夫に悪いところは特段無い。ただ「うっとうしい」のだ

 夫に悪いところは特段無い。ただ「うっとうしい」のだ

夫婦は一番身近な「他人」だ。分かっているようで相手のことなどまったく分からない。ただ、家族として一緒に寝起きして同じものを食べることが習慣化してしまっているだけ。結婚前のあの細やかな愛情も思いやりも、もう消え果てている。そんなことを言う女性たちが少なくない。結婚15年、夫婦は何を思うのか。 

いつから夫がうっとうしくなったのだろう

「先日、私と子どもたちが食事をしているところへ夫が帰ってきたんです。その瞬間、私、心の中で『うわ、邪魔くさ』『帰ってくるな』と思ってしまった。直後、私はいつからこんなに夫に冷たい気持ちを抱くようになったんだろうと、我ながら愕然としたんですよ」

笑うしかないという感じで口角を上げながらそう言ったのは、ユイさん(44歳)だ。1歳年上の夫との間に、13歳と10歳の子がいる。今年の夏、結婚15周年を迎えた。夫はメーカーの正社員、ユイさんは契約社員として働いているが、ご多分にもれず、家事育児は9割方、ユイさんが担っている。

「悪い夫じゃないんですよ。収入も明細を見せてくれるし、小遣い制で文句も言わない。たまに足りない時はお願いって手を合わせたりするけど。子どもたちにはいい父親だと思います。それなのに、なぜ私は邪魔くさい、帰ってこないでほしいと思ったのか。自分でもショックでした」

夫の肉体の存在感そのものが不快

子どものことはもちろん、無条件に愛している。こんなに愛おしい存在がこの世にあるなんてと日々感じている。たまに憎らしいことを言うこともあるが、それも成長の証だとユイさんは受け止めている。

「ごく普通の家庭ですよね。それなのに、なぜか夫のことだけは日々、うっとうしくなる。上の子が小さいころ、熱を出して苦しんでいるのに、どんなに起こしても夫が起きなかったことがあるんです。仕事が忙しくて2晩くらい寝てなくて、夫も大変だったんだとあとで分かったけど、起きない夫に困り果てて、私、救急車を呼んだんです。

そうしたらやっと起きて、救急車なんて呼ぶなと怒りだして。でも救急隊員の方が、子どもの様子を見て、すぐに搬送しましょうって言ってくれたんです。あと少し遅かったら、子どもの命は危険だったかもとあとで言われました」

その時は夫も涙を流して「ごめん」と謝った。下の子の時は、まずは子どもの健康が第一だと注意深く見てくれた。それなのに、上の子の時のある種の恨みは、今もユイさんの心に残っている。

「ただ、そんなことを蒸し返してもしかたがないし、それ以外に夫に怒りを覚えたことはほとんどないんです。でも、子どもたちが大きくなってきて、存在感が増すにつれて、夫の存在感を生理的に受けつけなくなっている私がいる」

夫の肉体の存在感そのものが、ユイさんには非常に不快なのだという。

>夫に悪いところは特にない
 
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