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68歳男性・金融資産2900万円「90歳まで貯蓄が残るように3000万円が目標」ちょうどいい老後資金計画

どんなに貯めても不安が尽きない老後資金。実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、静岡県在住68歳男性のケースを紹介します。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。

実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、静岡県在住68歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

シニア夫婦
回答者本人:68歳男性
同居家族構成:本人、妻(65歳)、長女(36歳)、次女(31歳)
居住地:静岡県
リタイア前の職業:派遣・契約社員
リタイア前の年収:250万円
現在の金融資産:預貯金1400万円、リスク資産1500万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金47年

現在の収支(月額)

老齢基礎年金(国民年金):6万6300円
老齢厚生年金(厚生年金):7万50円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):年金基金7万7431円、退職年金6万2700円

年金以外の収入:給与収入14万円(施設管理の仕事)

配偶者の年金や収入:なし(年金受給年齢を繰り下げ)

ひと月の支出:約40万円

「先取り貯蓄と運用で資産を築いてきた」

現在、およそ預貯金1400万円、リスク資産1500万円を保有しているという今回の投稿者。

自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。

その理由として、「貯蓄から月4万円ずつ引き出したとしても、ほぼ90歳までの貯蓄がある」と語っています。

現役時代から老後を意識して「先取り貯蓄をしていた。運用は貯蓄から少しずつ個別株式を購入。最近はNISAで日経平均インデックスで積み立てをしている」と計画的に資産形成をしてきた様子です。

「目標金額は90歳まで貯蓄が残るように計算」

とはいえ現役時代を振り返ると、老後資金の目標金額は「特になかった」そう。

「いくら必要と分かっていなかったので、できるだけ多くと思っていた。その後キャッシュフロー表を作った。キャッシュフロー表で90歳まで貯蓄が残るように生活費の見直しを行った」と投稿者。

その結果、老後資金は「3000万円」は必要なのではと感じているといいます。

「現在の貯蓄から月4万円ずつ引き出して22年とすると1100万円で、それ以外の費用を2000万円くらいと考えました。現在ほぼ同額の貯蓄があります」と計算上、十分な金額は既に備えておられるようです。

「まずキャッシュフロー表を作ってみては」

今の生活の満足度については「普通」と投稿者。

前述のように「現在の老後資産は90歳まで不足していないと思っている」と金銭的な不安がないうえ、長く続けたいと思う仕事や趣味もあり、ごく普通に、穏やかな老後が過ごせている様子です。

老後資金に不安を抱えている現役世代には、自身の経験を踏まえて「キャッシュフロー表を作ることが良いと思います」とアドバイス。

「その中で不足していることがあれば、事前に対応策を検討できます。また、不足がなければ少しでも安心できます。また、1年毎、例えば年末にキャッシュフロー表の見直しをすれば、なお確実性がアップすると思います」とメッセージを残されていました。

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