今回は、個人向け国債・固定5を100万円購入した場合、半年後にもらえる利息はいくらになるのか解説します。
個人向け国債・固定5を100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定5を「金利0.46%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定5(金利0.46%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.46%×1/2(半年間であるため)=2300円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「467円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税及び復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・固定5を金利0.46%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「2300円-467円=1833円」となります。
参照:固定5年「第163回債」/財務省
個人向け国債は3種類
個人向け国債には、半年ごとに利率が変わる変動金利型の「変動10年」と、発行時の利率が満期まで変わらない固定金利型の「固定5年」「固定3年」があります。どの国債も満期になったときの元本の返還、半年ごとの利息の支払いは国が責任を持って行います。また、経済環境が悪化して実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動しません。つまり、個人向け国債は、変動・固定ともに「元本割れなし」という点で安心です。2024年10月7日時点においての国債の金利は、
・変動10:0.57%
・固定5:0.46%
・固定3:0.34%
となっています。
もし個人向け国債を購入したとしても、満期までの間に予定外の出来事で「お金が必要になった……」という場合があるかもしれません。しかし、個人向け国債は3タイプすべてで、購入後、1年を経過した時点からであれば、額面1万円単位での中途換金が可能です。
中途換金とは、個人向け国債の満期前に、その一部または全部を換金することです。ただし、中途換金時には、直近2回分の利息相当額(税引き後)だけは差し引かれます。また、元本は減らずそのまま受け取れます。
満期までの期間が5年の「固定5年」を購入するのに向いている人
以下のような方は、個人向け国債の固定5年を購入するのに適しているのではないでしょうか。●教育資金の準備をしている人
例えば、5年後に子どもの高校・大学進学の予定がある家庭で、まとまったお金がある場合は、固定5年が向いています。
●マイホームの頭金を別に確保したい人
マイホームを計画しているけど、すぐに購入するわけではないという人には、固定5年で頭金を確保しておくと安心です。
●老後資金の一部を分散して運用したい人
定年退職後、手持ちの老後資金を無駄に減らしたくない人は、固定5年に一部預けておくのもよいでしょう。
株式や投資信託は損したときが不安……という方でも、国債であれば、利子と元本の支払いは国が責任を持って行いますし、中途換金をしても元本割れしないので安心・安全といえます。
この機会に「個人向け国債を買ってみようか?」と思われた方は、無理のない範囲から始めることを心掛けましょう。