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新「ラムダッシュPRO 6枚刃」はどこが進化した? ヒゲを剃って分かった新機能の魅力とは

パナソニックの人気シェーバー「ラムダッシュPRO 6枚刃」の最上位モデル「ラムダッシュPRO ES-L690U」が2024年9月1日に発売。2024年モデルが見せた進化と、新製品体験セッションで体感した同商品の実力を紹介しましょう。

安蔵 靖志

執筆者:安蔵 靖志

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パナソニックの人気シェーバー「ラムダッシュ」シリーズ。同シリーズのフラッグシップライン「ラムダッシュPRO 6枚刃」の最上位モデル、「ラムダッシュPRO ES-L690U」が2024年9月1日に発売されました。
パナソニックが2024年9月1日に発売した「ラムダッシュPRO ES-L690U」(実勢価格6万8000円前後)

パナソニックが2024年9月1日に発売した「ラムダッシュPRO ES-L690U」(実勢価格6万8000円前後)

独自の6枚刃システムと、ヒゲの濃さに合わせてパワーを自動制御する「ラムダッシュAI+」などが人気のラムダッシュPROシリーズ。2024年モデルはどのような進化を遂げたのでしょうか?「Panasonic Beauty OMOTESANDO」で開催された新製品体験セッションに参加して感じた魅力を紹介していきます。

LEDの光でシェービング状況をお知らせする「ラムダッシュAIナビ」を新搭載

ラムダッシュシリーズは2019年から「ラムダッシュAI」という機能を搭載しています。これは毎秒200回の頻度でヒゲの濃さを検知してパワーを自動制御する機能で、2023年には毎秒233回と検知精度を向上した「ラムダッシュAI+」に進化しました。ラムダッシュAI+はヒゲの濃い場所はしっかりと剃り、薄い場所はパワーを抑えることで「深剃り」と「肌への優しさ」を両立するというコンセプトです。
新搭載の「ラムダッシュAIナビ」の概要

新搭載の「ラムダッシュAIナビ」の概要

2024年モデルには、ラムダッシュAI+の機能を分かりやすくLEDの光で表現する「ラムダッシュAI ナビ」を新たに搭載しました。
シェービング中にはLEDでモードをお知らせし、シェービング後にはディスプレイでシェービング結果を確認できます

シェービング中にはLEDでモードをお知らせし、シェービング後にはディスプレイでシェービング結果を確認できます

パワフルに剃る「BOOSTモード」ではオレンジ色、優しく剃る「SOFTモード」は白色の光でお知らせします。
パワフルに剃る「BOOSTモード」ではオレンジ色に光ります

パワフルに剃る「BOOSTモード」ではオレンジ色に光ります

優しく剃る「SOFTモード」では白色に光ります

優しく剃る「SOFTモード」では白色に光ります

ナビモニターの画面

ナビモニターの画面

最上位モデルの「ES-L690U」は本体前面に「ナビモニター」を搭載しており、シェービング後にその時のヒゲの状態に合わせたシェービング結果を表示できるようになっています。「ラムダッシュAI+」自体の機能は2023年モデルと同じなのですが、「深剃り」と「肌への優しさ」をより可視化できるようになったのが大きな違いといえます。

パナソニック ビューティ・パーソナルケア事業部 パーソナルビジネスユニット パーソナルブランドマネジメント部 パーソナル国内マーケティング課の田中亨氏は、ラムダッシュAI ナビを搭載した狙いを「ラムダッシュPRO 6枚刃こそがユーザーの思いを叶える商品だと思ってもらいたいという思いが詰まっています」と語りました。
パナソニックが実施したアンケート調査の結果。左側はラムダッシュ購入者に聞いたもので、右側は10代以上の男性にインターネット調査したもの

パナソニックが実施したアンケート調査の結果。左側はラムダッシュ購入者に聞いたもので、右側は10代以上の男性にインターネット調査したもの

パナソニックがユーザー調査を実施したところ、購入重視ポイントの1位が「肌にやさしく剃れる」、2位が「深剃りができる」だったのにもかかわらず、「『深剃り』と『肌へのやさしさ』が両立すると思いますか」という質問には約77.4%もの人が「両立しない」と答えたのだそう。

「ラムダッシュは深剃りと肌への優しさを追求した商品ではありましたが、ユーザーには伝わりきっていませんでした。ラムダッシュAI ナビは、これまでなかなか実感できなかった『ラムダッシュAI+』の働きを光でお知らせします」(田中氏)

「新・極薄深剃り刃」を搭載した新6枚刃システムを採用

2024年モデルの進化点として、外刃の6枚刃システムを構成する6枚の刃のうち4枚に「新・極薄深剃り刃」が採用されました。
2024年モデルのラムダッシュPRO 6枚刃が搭載する新6枚刃システム 

2024年モデルのラムダッシュPRO 6枚刃が搭載する新6枚刃システム 

ラムダッシュシリーズの外刃の構造

ラムダッシュシリーズの外刃の構造

0.035mmのステンレス材を型抜きして鍛造し、焼き入れ、研削、曲げといった日本刀と同様の製法で作られた「鍛造刃」となっており、刃の厚さは0.06mm。最薄部にいたっては、0.041mmもの薄さを実現しています。 

0.041mmの薄い部分は0.06mmの厚い部分の刃をつなぐ「桟(さん)」としてとらえたヒゲを絞り出す役割を果たし、0.06mmの厚い部分は肌を優しく守りながらヒゲをカットする役割を果たします。

3枚刃モデル(写真左側)と2024年モデル(写真右側)、刃の形状を顕微鏡で比較

3枚刃モデル(写真左側)と2024年モデル(写真右側)、刃の形状を顕微鏡で比較

顕微鏡を使い、3枚刃モデルと刃の形状を比較してみると、0.041mmの薄い部分と0.06mmの厚い部分に分かれているのがよく分かります。外刃の内刃が当たる面にはへこみが作られており、内刃と外刃の摩擦を低減させることでシェーバーの駆動音を小さくしているそうです。 
3枚刃モデル(写真左側)と2024年モデル(写真右側)、刃の形状を顕微鏡で比較

3枚刃モデル(写真左側)と2024年モデル(写真右側)、刃の形状を顕微鏡で比較

しかし、ここまでは従来と同様。新・極薄深剃り刃の特徴は刃穴の配列パターンの進化にあります。

パナソニック ビューティ・パーソナルケア事業部パーソナルビジネスユニット パーソナル商品部メンズ技術開発課の清水宏明氏は新たな刃穴の配列パターンについて次のように紹介しました。

「従来よりも刃穴の配列勾配を大きくして、ヒゲが入りやすい構造になっています。刃穴を大きくしすぎると六角形の刃穴の形が歪んでヒゲのカット性能が悪くなったり、外刃の強度が落ちたりしてしまいます。逆に刃穴の配列勾配を小さくしすぎると、すべてのヒゲを刃穴に入れられなくなくなってしまいます。このバランスをとりながら、数百回は解析シミュレーションを重ねてこの形状になりました」(清水氏)

「シェービングチェッカー」で深剃り性能を実体験

今回の新製品体験セッションでは、パナソニックが新開発した「シェービングチェッカー」を使った深剃り体験ができました。シェービングチェッカーとは、LEDとカメラを搭載する機器の上にアゴを乗せてヒゲの濃さ(本数、毛の流れ、毛の長さ)を計測し、シェービング後にどれだけ剃れたのかをチェックできるというものです。

シェービングチェッカーの上にアゴを載せてヒゲの濃さを計測します

シェービングチェッカーの上にアゴを載せてヒゲの濃さを計測します

まずはヒゲを剃る前に、シェービングチェッカーの上にアゴを載せて計測しました。
シェービング前の計測結果

シェービング前の計測結果

シェービング前には、ヒゲの本数は129本で、ヒゲの密度は「やや薄い」と表示されました。  
シェービングを終えたところ

シェービングを終えたところ

続いてシェービングを行い、改めてシェービングチェッカーで計測してみます。 
シェービング後に再度ヒゲの濃さを計測します

シェービング後に再度ヒゲの濃さを計測します

129本あったヒゲは6本まで減りました

129本あったヒゲは6本まで減りました

シェービング後には、ヒゲの本数が6本と表示されました。ちょっと剃り残してしまったものの、0.3mm、0.4mm程度のヒゲがわずかに残ったというのが分かり、それなりにしっかり剃れたことを確認できました。
シェービング後のナビモニターの画面

シェービング後のナビモニターの画面

シェービング後には、シェービング中の約40%が「BOOSTモード」、約60%が「SOFTモード」で行われたことがナビモニターの画面で確認できました。ちょっと長めに念入りにシェービングしたからなのか、ヒゲが薄めだからなのかは分かりませんが、無駄にパワフルに剃るのではなく、不要なところではしっかりとパワーを抑えてシェービングしているのを確認でき、「見える化」の重要性を改めて感じました。

今回体験したシェービングチェッカーは、一般のお客さんもPanasonic Beauty OMOTESANDOで体験できるようになるとのことです。ラムダッシュPROの実力を実際に体験してみたいという人は、一度訪れてみてもいいかもしれません。
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