Q:個人向け国債3年とネット定期3年ものだったら、解約するときのデメリットはどっちが大きいですか?
「個人向け国債3年とネット定期3年ものだったら、万一解約するときに、デメリットはどっちが大きいですか?」(匿名希望)個人向け国債とネット定期それぞれに中途解約は認められていますが、換金のスピードや解約できない期間などを考えると、ネット定期の方が利用しやすいと言えます
A:個人向け国債3年の方が中途解約時のデメリットは大きいです
元本保証の金融商品として人気があるのが、個人向け国債とネットで預け入れる銀行の定期預金(以下ネット定期)です。大切なことは、個人向け国債3年とネット定期3年ものの各特徴を知っておくことです。●個人向け国債・固定3年
個人向け国債3年ものは、満期まで利率が変わらないため、満期時にいくら受け取ることができるのかが分かります。ただし、いつでも申し込めるわけではなく、指定された期限内に購入しなければなりません。
●ネット定期
メガバンクなどの定期預金よりも金利は高く設定されていることがほとんどです。ネットで利用する銀行ですので、店舗に出向くことなく申し込むことができるので便利です。
個人向け国債3年もネット定期も中途解約は認められていますが、それぞれ違いがあります。
●個人向け国債・固定3年
発行後1年経過すれば、いつでも中途換金が可能で、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる決まりになっています。
●ネット定期
いつでも中途解約することが可能です。ここから、オリックス銀行のeダイレクト預金の3年定期の例を参考に、中途解約について確認してみましょう。
預入期間が1年未満で解約したときには普通預金の金利が適用され、1年以上2年未満では約定利率×20%、2年以上3年未満では約定利率×50%という決まりになっています。
一般的に個人向け国債3年ものよりも、ネット定期の金利は同等かそれ以上になっていることが多いようです。いずれも中途解約はできるものの、個人向け国債は1年経過しなければ解約できず、ネット定期はいつでも解約することが可能です。
利率や年利にもよりますが、中途解約のデメリットの大きさを考えた場合、個人向け国債3年ものの方が大きくなることが予想されます。金利と中途解約のデメリットをおさえたうえで、どちらを利用するかを考えてみましょう。
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