今回は、個人向け国債・固定3を100万円購入した場合、半年後にもらえる利息はいくらになるのか解説します。
個人向け国債・固定3を「金利0.28%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定3(金利0.28%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.28%×1/2(半年間であるため)=1400円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「284円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税及び復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・固定3を金利0.28%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「1400円-284円=1116円」となります。
参照:固定3年「第171回債」/財務省
個人向け国債、固定3年はどんな人に向いている?
個人向け国債には、半年ごとに利率が変わる変動金利型の「変動10年」と、発行時の利率が満期まで変わらない固定金利型の「固定5年」「固定3年」があります。どの国債も満期になったときの元本の返還、半年ごとの利息の支払いは国が責任を持って行います。また、経済環境が悪化して実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動しません。つまり、個人向け国債は、変動・固定ともに「元本割れなし」という点で安心です。2024年8月8日時点においての国債の金利は、
・変動10:0.61%
・固定5:0.39%
・固定3:0.28%
となっています。
もし個人向け国債を購入したとしても、満期までの間に予定外の出来事で「お金が必要になった……」という場合があるかもしれません。しかし、個人向け国債は3タイプすべてで、購入後、1年を経過した時点からであれば、額面1万円単位での中途換金が可能です。
中途換金とは、個人向け国債の満期前に、その一部または全部を換金することです。ただし、中途換金時には、直近2回分の利息相当額(税引き後)だけは差し引かれます。また、元本は減らずそのまま受け取れます。
「固定3年」については、期間が3年と最も短いので、3年間使う予定のないお金を預け入れれば、満期まで解約せずにすみます。他の個人向け国債よりも金利は低いですが、途中で解約するのが嫌な人には向いているでしょう。また金利は3年間変わりませんので、もらえる利息がいくらなのか、予測をたてやすいでしょう。
個人向け国債の購入は1万円から可能
個人向け国債の購入は、1万円から行え、証券会社、銀行などの金融機関に口座を開いて申し込むだけです。ネット証券会社でも取り扱いがあります。個人向け国債を購入できる金融機関は898機関(2024年7月1日時点)もあります。詳しくは、以下の財務省HPで確認できます。
・全ての取扱金融機関一覧/財務省
株式や投資信託は損したときが不安……という方でも、国債であれば、利子と元本の支払いは「日本国政府」が責任を持って行います。そういう点では、個人向け国債の方が安心・安全といえます。
この機会に「個人向け国債を買ってみようか?」と思われた方は、無理のない範囲から始めることを心がけましょう。
参照:個人向け国債を始めてみたい方/財務省