個人向け国債・変動10を買ったらいくら利息をもらえる?
今回は、個人向け国債・変動10を100万円購入した場合、半年後にもらえる利息はいくらになるのか解説します。
個人向け国債・変動10を「金利0.61%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10(金利0.61%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.61%×1/2(半年間であるため)=3050円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「619円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税及び復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・変動10を金利0.61%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「3050円-619円=2431円」となります。
参照:変動10年「第173回債」/財務省
個人向け国債6つの特長を知っておこう
なるべく安定的に資産を運用したいという方は、個人向け国債がおすすめです。その特長を6つ紹介します。●個人向け国債の特長1:元本割れなし
個人向け国債には、半年ごとに利率が変わる変動金利型の「変動10年」と、発行時の利率が満期まで変わらない固定金利型の「固定5年」「固定3年」があります。
どの国債も満期になったときの元本の返還、半年ごとの利息の支払いは国が責任を持って行います。また、経済環境が悪化して実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動しません。
●個人向け国債の特長2:国が発行をしているので安心できる
個人向け国債は、国が発行しています。資産運用が初めての方でも安心して購入することができるでしょう。
●個人向け国債の特長3:0.05%(年率)の最低金利保証
個人向け国債は、経済環境が悪化して実勢金利が下落した場合も「金利の年率0.05%」は最低保証されます。
●個人向け国債の特長4:1万円から購入可能
個人向け国債の購入は、1万円から行え、証券会社、銀行などの金融機関に口座を開いて申し込むだけです。ネット証券会社でも取り扱いがあります。
個人向け国債を購入できる金融機関は898機関(2024年7月1日時点)もあります。詳しくは、以下の財務省HPで確認できます。
・全ての取扱金融機関一覧/財務省
●個人向け国債の特長5:年12回(毎月)発行
個人向け国債の「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3タイプとも、毎月発行されています。
●個人向け国債の特長6:中途換金は1万円からできる
予定外の出来事で「お金が必要になった……」という場合でも安心です。個人向け国債の3タイプすべてで、購入後に1年を経過した時点から、額面1万円単位での中途換金が可能です。
中途換金とは、個人向け国債の満期前に、その一部または全部を換金することです。ただし、中途換金時には、直前2回分の利息相当額(税引き後)だけは差し引かれます。つまり、変動10年を5年で解約した場合は、直近2回分の利息が差し引かれ、4年分の利息を受け取ることになります。
まとめ
株式や投資信託は損したときが不安……。しかし、国債であれば、元本の支払いは「日本国政府」が責任を持って行います。中途換金した場合は、直前2回分の利息相当額(税引き後)だけは差し引かれますが、利息の支払いも国が責任を持って支払います。そういう点では、個人向け国債の方が安心・安全といえます。そこで「個人向け国債の変動10、この機会を買ってみようか?」と思われた方もいるでしょう。しかし、どんな場合も「無理のない範囲」での購入を心がけましょう。
参照:個人向け国債窓口トップページ/財務省