疲労回復法

Q. 「長風呂は体に悪い」って本当ですか?

【温泉療法専門医が解説】お風呂で温まるのは健康にいいのですが、長風呂にはリスクがあり、のぼせるほど入るのは逆効果です。注意すべき点について解説します。

早坂 信哉

執筆者:早坂 信哉

医師 / お風呂・温泉の医学ガイド

Q. 「長風呂は体に悪い」って本当ですか? デメリットやリスクを知りたいです

お風呂

長風呂が好きで、つい1時間……長風呂で「体に悪いこと」はあるの?


Q.「お風呂が好きで、夏でも長風呂がやめられません。家族から『長風呂は体に悪い』と言われるのですが、本当でしょうか? しっかり温まった方が体にいいと思うのですが、長風呂にデメリットやリスクがあるのなら教えてください」
 

A. 長風呂は体に悪いですし、危険もあります。何事もほどほどに

「長風呂は体に悪い」というのは本当です。持病などのない健康な人でも、入浴時間が長すぎると「熱中症」のリスクがあります。熱中症というと、暑い夏の屋外活動や、エアコンをつけていない蒸し暑い室内で起こるものと思われるかもしれませんが、お風呂も同じです。汗をかくことで脱水が進みますし、長風呂による「のぼせ」も、熱中症の症状の一つです。

お風呂に入ると体温が上がります。湯温にもよりますが、40℃のお湯に肩までつかる全身浴をした場合、体の中心の「深部体温」は、10分間で大体0.5~1.0℃ほど高くなります。体温の上昇は若い人ほど大きくなり、深部体温が38℃を超えてくると、熱中症のリスクが出てきます。

深部体温は長く入るほど上がるので、40℃の湯であれば10分、長くても15分程度で湯船から出るとよいでしょう。

また、湯につかることで皮膚表面の皮脂が取り除かれ、角層のセラミドという保湿成分が湯に流失します。長くお風呂に入っているほど皮脂やセラミドの流出は増えますので、長風呂をすると入浴後の皮膚乾燥が進みます。

お風呂に入ることは本来は健康にいいものですが、長風呂をするほどよいというわけではありません。何事もほどほどがいいですね。
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