大阪の気候・祭り・イベントについて「春(3~5月)」「夏(6~8月)」「秋(9月~11月)」「冬(12月~2月)」と季節ごとにご紹介します。

もっとも旅行にオススメのシーズン! 大阪の春

造幣局
造幣局の桜「関山」です。艶やかな紅色が美しく、八重桜の代表品種として知られています。画像出典元・木の情報発信基地
大阪の春(3~5月)は、1年を通じて最も動きやすい時期です。3月はまだ肌寒いですが、4月、5月ともなると日中は20度前後で快適そのもので、夜間でも10度を下回ることはほぼなくなります。基本的には旅行するには最適のシーズンで、この時期の大阪はオススメです。また4月はお花見シーズンですが、大阪の花見といえば造幣局(地下鉄「天満橋駅」から徒歩約10分)や大阪城公園(地下鉄「森ノ宮駅」から徒歩約3分)。

造幣局は1871年(明治4)に出来た我が国初の西洋式の貨幣鋳造所ですが、桜の通り抜けといって南門から北門までの約560メートルの桜並木が見事に咲き誇ります。120品種以上の桜を植林したもので、桜色、紅色、白色、黄色、緑色、紫色に近いような桜もあって、カラフルで非常に見応えがあります。

大阪城公園は約4300本もの桜が咲き誇り、夜間のライトアップでは美しい夜桜と天守閣のコラボレートが見物です。

祭りでは4月22日に行われる四天王寺(地下鉄「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」から徒歩約5分)の聖霊会舞楽大法要は絶対に外せません。四天王寺は西暦593年に日本最初の官寺(国営の寺)として聖徳太子が建立しましたが、その聖徳太子のご命日を偲ぶ法要です。エキゾチックな高麗や唐の音楽に、華麗な舞楽が繰り広げられて、飛鳥時代に戻ったかのような錯覚を覚えます。平安時代には京都の貴族の観光名所にもなっていて、あの吉田兼好も「何事も辺土は賤しくかたくななれども、天王寺の舞楽のみ都に恥じず」(田舎にいけば無粋なものばかりだけれど、天王寺の雅楽だけは京の都にもない素晴らしいものだ)と「徒然草」の中で大絶賛しています。

春と夏の過渡期ですが、毎年6月14日に行われる住吉大社(南海「住吉大社駅」徒歩すぐ)の御田植神事も必見です。住吉大社は社伝によれば、西暦211年の神功皇后の時代に創建されて、記紀神話にも名前が出てくる大阪きっての古社ですが、その住吉大社の御田に舞台を作り、田舞や神田代舞、風流武者、住吉踊が繰り広げられます。古式ゆかしい豊作祈願のお祭りで、とくに田舞の歌は奈良・平安時代から続くもので、偶然にも清少納言の「枕草子」に同じ歌が記述されています。京都では断絶して歌われていませんが、住吉大社では今も継承して歌われているわけで、その歴史や伝統の長さには驚かされます。

聖霊会と御田植神事。ともに国指定の重要無形文化財ですが「大阪にこれだけの奥床しい祭りがあったのか」と唸ること間違いなしです。大阪の春を彩る、粋(すい)な祭りをお楽しみ下さい。