人間関係

「パパのお嫁さんになりたい」炎上に世間は?「ぞっとした、初潮時の父の態度が浮かんで…」(2ページ目)

「パパのお嫁さんになりたい」は時代にそぐわない表現なのか? ある30代女性は、「ぞっとした」といって過去の父親からの発言を振り返った。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

「職場のセクハラに準じた対応を」

「僕は妻に厳しく言われて、娘たちには気を遣っていますよ」

そう言うのはジュンジさん(49歳)だ。現在、17歳と14歳の娘がいる。大人のような子どものようなふたりには、職場のセクハラに準じた対応をしている。

「ただ、親子ですからね。今日もかわいいね、くらいのことは言うけど、パーツを褒めるとかけなすとか、そういうことは絶対に言いません。次女は一重まぶたを気にしてるらしいけど、僕からは何も言わなかった。次女が『パパ、どう思う? この目』というから、切れ長の一重だからとっても素敵だと思うと答えました」

女の子だからと特別視するわけではなく、人の容貌をとやかく言わないのは人間関係で当然のこと。その距離感を保つようにしているのだという。

「ただ、男の心理みたいなことはわりと教えたかもしれませんね。男の中には、恋愛感情と欲望をいっしょくたにするヤツもいるから、きみたちは『NOと言える強さを持て』ということは小さいころから言ってきた。

妻からは、子どもであってもひとりの人間として接してと言われ続けていたのでそこは気をつけてきました」

娘を「女」として見たことなど一度もない

今のところ、娘たちは父親を嫌ってはいないようだ。娘を「女」として見たことなど一度もないから、とジュンジさんは苦笑した。世の中の大半の父親はそうであるはずだが、不用意な発言が娘に誤解されるケースも多々ある。

「それにしてもあの記事があんなに非難を浴びるのも、今の時代ならではなんでしょうね。女の子にとって最初の異性は父親なんだけど、異性を感じさせるのは御法度になっている。難しい時代だとちょっと感じるところもあります」

ジュンジさんは考え考え、言葉を選んでいた。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます