Q:定期預金に預けるときの金利は、複利になりますか? 1年と5年では金利の付き方は違いますか?
「定期預金に預けるときの金利は複利計算になりますか? 1年ものと5年ものの定期預金の金利の付き方は複利ですか?」(Tさん)定期預金を申し込むときには、どのような利息の付き方をするのか、必ず商品概要を確認するようにしましょう。店頭で申し込むときには、分かるまで行員に説明を聞くことが大切です。ネット銀行の場合には、HP上に商品概要がアップされていますので、必ず確認することが大切です
A:定期預金には複利で計算されるものと、単利で計算されるものがあります。預け入れたい定期預金の商品概要説明書を確認しましょう
まず、定期預金には複利で計算されるものと、単利で計算されるものがあります。そして、金利の付き方は定期預金の種類によって違っています。そもそも単利とは、預け入れた元本に対して利息がつきます。複利とは、元本に付いた利息も元本に組み入れたうえで利息を計算します。預入期間が3年未満のものは単利、3年以上のものは半年複利で計算する、など金利の付き方はそれぞれの定期預金によって違います。「商品概要説明書」などをしっかりと確認し、どのような商品なのか、どのような利息の付き方をするのかを知ってから申し込むことが大切です。
店頭で申し込むときには、分からないことは分かるまで行員に説明を聞くことが大切です。ネット銀行の場合には、HP上に商品概要がアップされていますのでよく読んでから申し込みましょう。
利息の受け取り方についても確認が必要です。定期預金によりますが、2年未満の定期預金の場合の利息は、満期日に一括で入金されますが、2年を超える定期預金の場合には、毎年の応当日(最初に預け入れた日)と満期日に、分割して利息が支払われることがあります。
定期預金の満期後の扱いにも単利と複利が。元金継続は単利、元利継続は複利で運用される
定期預金そのものは、元本保証で運用できるという基本的なメリットに違いはありません。とはいえ、満期後の扱いについても注意しておきましょう。一般的に、定期預金を預け入れるときに、定期預金が満期になったときの扱いを決めることになります。自動解約ができるほか、預け入れを継続する場合は、元金継続と元利継続のどちらかを選択可能です。
元金継続は、預け入れた元本のみを継続して預け入れることになります。つまり単利計算で運用されることになります。
元利継続は、満期を迎えた定期預金に利息を組み入れて、継続して預け入れます。つまり元利継続を選ぶと複利計算で運用されることになります。
満期後に継続して預け入れる場合の金利は、そのときの店頭表示金利となりますので注意しましょう。
大きく増やしたいなら複利の元利継続を選ぶ
定期預金には、単利と複利で利息の付き方の違いはありますが、1年満期の定期預金は単利であっても複利であってもさほど利息に変わりはありません。ところが5年満期の定期預金の場合は、長期間預けることになりますので、複利と単利では利息の付き方に差が出てきます。つまり、長期間預けるほど、どのような利息の付き方をするのかが重要となります。つまり大きく増やしたいのであれば、高金利の定期預金で複利で計算され、応当日ごとに支払われる利息を含めて再運用される定期預金を選べばいいでしょう。満期後も、より多く貯めたいなら、元金継続よりも元利継続を選ぶとよいでしょう。
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