人間関係

妻の「虚飾にまみれた」SNSをやめさせたい…“ごく普通”の会社員男性が知ってしまった嘘の日常(2ページ目)

三田寛子さんがSNSに自身の下着コレクションを投稿したところ炎上する騒ぎに。一般的にも、夫婦にとってパートナーのSNSは「要らぬトラブルを招く」可能性があるやっかいな存在なのかもしれない。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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SNSで妻が発信していた「嘘の日常」

「いったいどこからの情報なのとナオミさんに聞くと、『カナのSNSよ。しょっちゅう幸せアピールしてるわよ』って。うちは中学受験なんて考えていないし、せめて高校までは公立に行ってもらわないと困る。住んでいるのはかなり年季の入った中古マンションだよと答えると、『えー、かつてのグループでもカナがいちばんいい暮らしをしてるんじゃないのってLINEで盛り上がっていたんだけど』」

早速、妻がハンドルネームでやっているというSNSを見てみたシュンジさん。

「びっくりしましたね。うちの近所にできたタワマンの前で、あたかもここが自宅というように写真を撮っているし、5年も前に僕の両親が上京してきたときにごちそうしてもらった高級中華料理の写真を、昨日行ったかのようにアップしてる。しかも料理写真を1枚ずつ、別の日にちにアップしてるから、まるでその店の常連みたい(笑)。なぜここまで、誰に対して見栄を張っているのか解せませんでした」

「私はSNSなんてやってない」と妻

帰宅してから妻になにげなく、「あんまり嘘をついていると自分が苦しくなるだけじゃなんじゃない?」と言ってみた。妻は「何のこと?」としらばっくれた。

「SNSだけどさ、あんまり盛るのもどうかと思うよと言ったら、『私はSNSなんてやってない』と。顔は出してないけど、妻の靴が映っていたり、子どもの後ろ姿も見えていたりするわけですよ。子どももいるし、今どきは物騒だからさと言うと、『やってないって言ってるでしょう』って。

その後、気になって妻のSNSを見ているんですが、相変わらず虚飾にまみれてるし、『今日は正社員にならないかと打診された。でもまだ子どもが小さいから考えてしまう。子どもたちにとって母はひとりだから』なんてポエムみたいなことも言ってる。

フォローしてる人たちにも『素敵。デザイナーとして正社員になるんですね』とか、『デキる人は会社が手放したがらないんだ』とか褒められてる。確かに妻は独身時代、アパレル関係に勤めていましたがデザイナーではなかったはずだし、正社員にならないかと打診されたなんて嘘っぱち。精神的に大丈夫なのかなと心配になりました」

それを除けば、ふだんのカナさんは子ども思いのいい母親ではある。SNSでストレス解消しているのかもしれないと思いつつも、こういった投稿が何か問題を引き起こすのではないかと不安も感じているところだとシュンジさんは顔を曇らせた。
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