彼女の前向きさは知られたところではあるが、一般的にも「前向き過ぎる人」が周囲を疲弊させたり、ときには迷惑になったりすることはあるようだ。
ポジティブすぎる同僚は「ポジハラ」認定かも
「職場で前の席に座っている同僚のチアキさん。明るくていい人なんだけど、根っからのポジティブ思考なんですよ。以前、後輩が仕事で大きなミスをしたとき『大丈夫よ、今度は気をつけようね』と言っていたけど、そんな慰めで済むようなミスじゃなかった。周りはフォローのために奔走しているのに、よくそんなのんきなこと言ってられるなという感じ。後輩を元気づけようとしたんだろうけど周りが見えてない」リカコさん(38歳)は、そのときのことを思い出したのか含み笑いをしながらそう言った。前向きなのは悪いことではないが、TPOを考えないと周囲から浮いてしまう。
いつもとにかくマックスに元気!
「しかも彼女、朝からハイテンションなんですよね。誰もが同じテンションでいられるわけじゃないし、時には静かにじっくり考えたいこともある。でも誰かに呼びかけるときの声のトーン、受け答えするときのテンション、いつもとにかくマックスに元気すぎる。2年くらい前、私が恋人と別れて落ち込んでいた時期があったんです。別れちゃいましたよと彼女に言ったら、『大丈夫、大丈夫』と翌日、自分の知り合いとの合コン話を持ってきた。いや、今じゃないですと思わず言ってしまいました」
どうして? 会えばいいじゃない、別れたら次の人、と思ったほうがいいわよとチアキさんは笑っていたという。いい人なのだろうが、当事者の思いをきちんと読み取ることなく、先回りするお節介さが、リカコさんをうんざりさせた。
「だけどチアキさんに悪気はないんです。それはみんなわかってる。本人も『私、止まったら死んでしまう体質なの。とにかく前に進んでいたいのよね。そのためにはネガティブなことを考えている時間がない』と言う。わかるんですよ、その気持ち。そうありたいとも思ってる。だけど世の中、いろいろな人がいるからみんなが彼女と同じように、同じ速度で前向きなわけじゃない。結局、そういう視野の広さが彼女には欠けているんだろうなと思います」
今となっては、チアキさんは“そういう人だから”とみんなに諦められている面があるという。それはそれで少し哀しい。
>前向きすぎるポジハラ彼女に疲れる理由