人間関係

前向きすぎる「ポジハラ」彼女に別れ話。「きみに疲れた」→「大丈夫。私は疲れてない(笑)」

明るく前向きな性格は、一般的には魅力的な要素のひとつといえる。その裏で、度を越すと「ポジハラ(ポジティブハラスメント)」と避けられることもあるようだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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ポジティブすぎるのもハラスメント?

ポジティブすぎるのもハラスメント?

タレントのアンミカが、「前向きすぎて、相手の言い分を聞かず、いなしてばかりいた」自らの恋愛を「ポジハラ」と表現しながらテレビのトーク番組で語り、話題になった。最終的には「他に好きな人ができた」といってフラれたらしい。

彼女の前向きさは知られたところではあるが、一般的にも「前向き過ぎる人」が周囲を疲弊させたり、ときには迷惑になったりすることはあるようだ。

ポジティブすぎる同僚は「ポジハラ」認定かも

「職場で前の席に座っている同僚のチアキさん。明るくていい人なんだけど、根っからのポジティブ思考なんですよ。以前、後輩が仕事で大きなミスをしたとき『大丈夫よ、今度は気をつけようね』と言っていたけど、そんな慰めで済むようなミスじゃなかった。周りはフォローのために奔走しているのに、よくそんなのんきなこと言ってられるなという感じ。後輩を元気づけようとしたんだろうけど周りが見えてない」

リカコさん(38歳)は、そのときのことを思い出したのか含み笑いをしながらそう言った。前向きなのは悪いことではないが、TPOを考えないと周囲から浮いてしまう。

いつもとにかくマックスに元気!

「しかも彼女、朝からハイテンションなんですよね。誰もが同じテンションでいられるわけじゃないし、時には静かにじっくり考えたいこともある。でも誰かに呼びかけるときの声のトーン、受け答えするときのテンション、いつもとにかくマックスに元気すぎる。

2年くらい前、私が恋人と別れて落ち込んでいた時期があったんです。別れちゃいましたよと彼女に言ったら、『大丈夫、大丈夫』と翌日、自分の知り合いとの合コン話を持ってきた。いや、今じゃないですと思わず言ってしまいました」

どうして? 会えばいいじゃない、別れたら次の人、と思ったほうがいいわよとチアキさんは笑っていたという。いい人なのだろうが、当事者の思いをきちんと読み取ることなく、先回りするお節介さが、リカコさんをうんざりさせた。

「だけどチアキさんに悪気はないんです。それはみんなわかってる。本人も『私、止まったら死んでしまう体質なの。とにかく前に進んでいたいのよね。そのためにはネガティブなことを考えている時間がない』と言う。わかるんですよ、その気持ち。そうありたいとも思ってる。だけど世の中、いろいろな人がいるからみんなが彼女と同じように、同じ速度で前向きなわけじゃない。結局、そういう視野の広さが彼女には欠けているんだろうなと思います」

今となっては、チアキさんは“そういう人だから”とみんなに諦められている面があるという。それはそれで少し哀しい。

>前向きすぎるポジハラ彼女に疲れる理由
 
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