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「積立投資を『ないもの』として先取り貯蓄に」31歳・年収400万円自営業女性の物価高対策

All Aboutが募集している「積立投資の実体験エピソード」から、周りの方が資産運用にどのように取り組んでいるのか、運用目標や運用方針、成功体験から失敗事例などを見ていきます。今回は茨城県に住む31歳女性の積立投資エピソードです。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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2024年から新NISAが始まり、ますます裾野が広がる投資の世界。そして投資の初心者が真っ先に検討するのが長期での積み立てによる資産運用です。時間を味方にできる低リスクな運用方法と言われる一方で、実際に周りの人がどのように積立投資を行ってきているのか、その実態を覗く機会は限られます。

ここではAll Aboutが継続的に募集している「積立投資の実体験エピソード」から、ほかの方が積立投資にどのように取り組まれているのかを紹介。

シミュレーションでは分からないリアルな積立実践エピソードから、ご自身の投資のヒントを見つけ出してください。

31歳・年収400万円自営業・自由業女性の積立投資の取り組みと運用成績は?

女性投資家
今回は茨城県に住む31歳女性の資産運用エピソードを見ていきます。

■家族構成
本人、夫(32歳)、娘(1歳)

■金融資産
年収:400万円(配偶者の年収は不明)
金融資産:現預金640万円、リスク資産233万円

■リスク資産の内訳
・投資信託(NISA):170万円
・投資信託(iDeCo):60万円
・純金積立:3万円

■積立投資実績(※商品名の詳細が不明なものも原文ママ記載)
2020年の旧NISAから継続中:
・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
・eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
・楽天・全世界株式インデックス・ファンド
・楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
・ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
・SBI・全世界株式インデックス・ファンド
・たわらノーロード 先進国債券

2024年の新NISAから開始:
・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・楽天・S&P500インデックス・ファンド

iDeCo:2020年から
・セゾン・グローバルバランスファンド
・セゾン資産形成の達人ファンド

純金積立:2024年から

2020年からNISAやiDeCoを利用して複数の商品に分散して積立投資を続けてきたという今回の投稿者。

2020年からつみたてNISAで運用をはじめたeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)などの7商品はそれぞれ「月5000円からスタート」、2024年からは新NISAで「月8000円に」増額して積み立てを継続してきたとのこと。

新NISAで非課税投資上限額が広がったため、さらにeMAXIS Slim 先進国株式インデックスなど4商品に「月5000円」の積み立てを開始。現在つみたて投資枠で11商品に合計月7万6000円を積み立てている様子です。

そのほかiDeCo口座では2020年から2商品にそれぞれ「月1万円」、2024年からは純金積立にも「月1万円」を積み立てているそう。

これまでの運用実績についてはNISA全体で「元本約135万円→運用益込170万円」、iDeCoが「元本約50万円→運用益込約60万円」、純金積立が「元本約3万円→運用益込約3万円」と、運用期間が短い純金積立を除き、積み重ねがしっかり利益を生み出している様子です。

「どの商品も、日々の運用益には差があっても長期的には同程度に伸びてきた。積み立てて2年近くは順調に運用益が出ていたが、ウクライナ侵攻のころにすべてマイナスに。それ以降は上下はありながらもプラスに伸び、現在はNISAで+27%、iDeCoで+13%の運用益が出ている。純金積立ははじめたばかりで現在は大した運用益が出ていないが、金価格自体は積立開始時より徐々に上がってきており、今後も積み立てていく予定」と投稿者。

ただ、家計簿上では積立投資の運用益を「あえてゼロ扱いに」しているそう。「むしろ投資金額を出費として扱うことで、日々のやりくりにメリハリをつけている」と説明されています。

31歳・年収400万円自営業女性の思う積立投資のメリットや新NISAのプランは?

積立投資を始めてよかった点として、「やみくもに働くだけでなく(投資を)うまく活用してよかったと思っている。老後までには幸いまだまだ時間があり、時間を味方につけて老後資金を十分用意する期間があるうちにはじめられた」とコメント。

自営業という仕事柄「収入があまり安定していないため、たまに積立金額を減らしたくなることもあったが、幸い世帯全体での収入は安定しており、普通預金での貯蓄で娘の教育資金を、積立投資で老後資金を順調に貯蓄できつつある」と投資の効果を実感している様子です。

また、前述のように「あえて積立投資はないものとして家計をやりくりすることで日々の貯蓄にも間接的に役立っている」と投稿者。

「積立投資を先取り貯蓄の一部にしており、物価上昇で日々の消費額が増えたとしても、その分は投資に回っているからと思えるようにしている。お金の相対的な価値が減っていくのは個人でどうしようもなく、むしろ若いうちから始めれば積立投資で損をする確率は減るので、少額でも始めた方がよい」と、物価高対策としての投資を勧めます。

最後に今後の新NISAプランについて、「つみたて投資枠をメインに使っており、成長投資枠はサブですこしだけ投資している。おそらく今後も時間を味方につけ、つみたて投資枠メインで積み立てていくと思う」と語られていました。

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