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スマホのスペック表で見かける「RAM」「ROM」とは?【スマホ用語をかんたん解説】

スマホのスペック(性能)を示す仕様書には、「RAM:8GB」「ROM:128GB」などの表記が見られることがあります。これらは一体何を指す言葉なのか、この数字が大きいスマホにはどんな特徴があるのか、簡単に解説します。

伊藤 浩一

執筆者:伊藤 浩一

デジタルガジェットガイド

「Google Pixel 8a」の仕様の一部

Androidスマホの仕様書などによく見られる「RAM」「ROM」とは?

Androidスマホのスペック表などで見かける「RAM」「ROM」などの表記。一体何を指す言葉なのか、よく分からないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、スマホにおける「RAM」「ROM」の意味や役割、それぞれの「容量」とスマホの操作性の関係について簡単に解説します。スマホを選ぶ際の参考にしてみてください。
 
<目次>
 

RAM、ROMはどちらも「記憶領域」の一種

「RAM」「ROM」は、どちらもスマホの操作性において重要な要素のひとつ「記憶領域」を指すものですが、特徴や役割が異なります。
 

RAMとは

RAMとは「Random Access Memory(ランダム・アクセス・メモリ)」の略で、「一時的な記憶領域」を意味しています。スマホではOS(「iOS」「Android」など、スマホを動かすためのソフトウェア)やアプリの起動に使われます。

このRAMが不足すると、アプリが起動しなかったり、スマホの動作が不安定になったりします。RAMを多く利用するゲームアプリなどは、RAMの容量が確保できないと動作しない場合もあります。

一般的に、スマホに搭載されるRAMの容量は「GB(ギガバイト)」で表記されます。この値が大きければ大きいものほど処理速度が速い端末、ということになりますが、バッテリーの消費量も多いという点は理解しておく必要があります。
 

ROMとは

ROMとは「Read Only Memory(リード・オンリー・メモリ)」の略で、インストールしたアプリ本体や、アプリ内のデータ、写真、動画などのファイルが保存される場所です。前述のとおり、ROMも記憶領域(メモリ)の一種ではあるのですが、日本ではスマホのRAMのことを「メモリ」、スマホのROMのことを「ストレージ」と呼ぶ場合も多くなっています。

ROMが不足すると、アプリがインストールできない、アプリのデータ保存ができない、OSのアップデートができないなどの事象が見られます。

ROMの容量も「GB」で表現されます。「64GB」のROMと「128GB」のROMでは後者のほうが多くのデータを保存できますが、容量が大きいROMを積んでいる端末ほど価格は高くなります。
 

スマホのRAM、ROMの容量はどれくらいあるといい? 

スマホなら最低4GBのRAMがあれば、OSを起動してアプリを実行することは可能です。ただ、複数のアプリやRAMを多く消費するアプリを利用する場合は、8GB以上のRAMが必要になります。昨今のハイエンドモデルには、16GB以上のRAMを搭載した端末もあります。

ROMに関しては、64GBあればアプリのインストールやデータ保存が可能です。ただ、写真や音楽のデータなど保存するデータがたくさんある場合や、利用するアプリが多くなりがちなユーザーは、より容量の大きいROMを選んだほうがいいでしょう。ハイエンドモデルには、256GBから1TBまでのROMを用意している端末もあります。
 

【おまけ】RAM、ROMの「空き容量」が足りない! 対処法は?

RAMが不足した場合は、起動しているアプリを終了させることで空き容量を確保できます。また、スマホによってはROMの空き容量をRAMに割り当てる拡張機能を搭載しているモデルもあります。この機能を使えばRAMを増やすことはできますが、利用できるROMが減ることになります。
 
ROMが不足した場合は、アプリのキャッシュデータやアプリのインストール用のデータなどを削除することで、空き容量を確保することができます。スマホの機種によってはメモリカードが利用できる場合、データの保存領域としてメモリカードを活用することもできます。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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