人間関係

職場で「この人は要注意!」と感じた衝撃の人…挨拶しても目が“笑っていない”彼女の本性とは(2ページ目)

新たな出会いが多い新シーズン、たとえ違和感があっても自分の感覚のほうがヘンなのでは? と思うことは少なくない。中途入社のアラフォー女性を迎えたある職場で、30代女性が経験した実話を紹介。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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パワハラ、モラハラを平気でする彼女

「その人たちの話を聞くと、クミさんがことあるごとに『社長に言って、出入り禁止にします』『この仕事、降りてもらったほうがいいかもしれない』といちいちハラスメントをして脅し、外部の人たちのギャランティーを下げているとわかった。彼女としては、会社に損をさせない優秀な社員だと認めてもらいたかったようですが、それって逆に会社の名前に傷をつけるだけでしょ。彼女は社長に呼ばれて厳重注意となりました」

その後は社員ともコミュニケーションをとろうともせず、淡々と仕事をするようになった。だが協力しなければいけない仕事も多い。分担を決めようとすると、彼女は「それは私の仕事ではありません」と平然と言い放った。

「いや、それも私たちの仕事のうち。だったらあなたは何を担当するの? と聞くと、私は前職ではもっと芸術的な仕事をしてきた。ここは小さい仕事が多すぎるんですよねと言うんですよ。そんなに自信があるなら、もっと大きな仕事を請けている会社に行けばよかったのにと言ったら、受からなかったのでしかたなく来たんですって。ああいうことをよく平然と言えますよね。もともとここで働いている私たちをバカにしているとしか思えない」

「衝撃の人」はその後……

あれやこれやあって、結局、彼女は1年足らずで退職していったが、最後までプライドが高く、自分の保身のために他人に嘘をつくという事態も見られた。

「私たちにとっては“衝撃の人”だったので、その後もいろいろ噂していたんですが、彼女、20代のころはいい仕事をしていたらしい。ただ、それがけっこう人の真似だったり、上司におもねって得た仕事だったりと評判は今ひとつ。

そのうちあちこち転職していたようですが、どこへ行ってもコミュニケーションがとれず、自己保身のための嘘がバレたりしたみたい。なんだか同じ仕事をする人間として、他人事とは思えないところもあるんですが、結局、私たちは誠実に仕事をしていくのがいちばんだよねと同僚と話し合っています」

20代のころちやほやされ、実力以上の評価を得てしまったことでプライドだけが高くなってしまったのだろうか。仕事というのは、いつの時代も実直、誠実に勝る能力はないのかもしれない。
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