近距離別居の義母と夫の微妙な関係性
同い年の夫と、10歳と7歳の子どもたちと暮らしているユリカさん(40歳)。夫の母親は65歳で、今も週に4回、元気にパートで働いている。「夫の実家は、私たちの自宅から歩いて10分くらい。同居してもいいんですが、義母が固辞しています。義父も元気ですが、義父は趣味人なので、義母と連れだってどこかに行くことはあまりないんです。ただ、夫婦仲はいいほうだと思う」
ユリカさん夫婦は友だちベースだから、お互いに言いたいことを言い合っている。これまた仲はいいほうだと思うと彼女は言う。ところが義母と夫、つまり母と息子の関係がよろしくないらしい。
「義母に言わせると、『あの子は大学生のころから急に偉そうになった。外面はいいけど、実際には気の小さな男でしょ。全然信用できない』そうです(笑)。もちろん、結婚した当初は、そんなことは言いませんでした。だけどだんだん時間が経つにつれ、義母は私を好きになってくれたみたいで。私自身も義母が大好きなんです」
実母と不仲でも、義母との相性は良好
ユリカさんは、自身の母とはあまりうまくいっていなかった。過干渉で結婚後もあれこれ口を挟んでくる実母がうっとうしくてたまらなかったそうだ。「上の子が産まれたときも、母は予定日の1週間も前から上京してきて、あーだこーだとうるさかった。義母は生まれて半日くらいたってから来てくれて、『とにかくあなたがゆっくり休むのが一番よ』と母を連れ帰ってくれたんです。あれは助かりました」
退院後も義母は、ときおり「いつでも行くからね」というメッセージを送ってくるだけで、急に訪ねてきたりはしなかった。ユリカさんが「お義母さん、私、パニック」と送ったときはすぐに駆けつけてくれ、赤ちゃんの世話から家事炊事まで、すべてをこなして帰っていった。それからもときどきおかずをたくさん持ってきて冷凍庫に小分けにして入れるなど、押しつけがましくないサポートを続けてくれた。
>エリート意識の高い夫ではあるのだが