もともと嫌だった「一口ちょうだい」
シェアする前提で料理を頼んだのならともかく、ランチや一品料理、ケーキなどを「一口」と言われるのが、もともと大嫌いだったというナナコさん(39歳)。「自分が食べたいものを頼んでいるのに、横から一口と言われるのはストレス。ラーメンなどでも一口って言う女友だちがいて、熱々を食べたいのに時間をとられるのが嫌でした。彼女とはいつの間にか疎遠になりましたけど(笑)」
そんなナナコさんは、8年前に3カ月足らずの交際で結婚した。彼女の一目惚れから猛アプローチ、恋人がいた彼の心を見事に射止めた。
「その後はさっさと妊娠して、今はふたりの子を育てながら共働き。夫のことは変わらず大事に思っています。でもねえ、どうも食に関してはあまり相性がよくないんです」
苦笑いするが、食は毎日のこと。それなりに些細なストレスがたまっていくようだ。
「7歳と5歳の子がいるんですが、夫は子どもより子ども料理をほしがるんですよ。カレーにしても子どもには少し辛いという程度に作るんですが、夫は『もっと甘いのがいい』って。だからルーを入れるときに夫のは別にしておいて、自分でやってもらっています。それなのに食べる段になってから、子どもに向かって『一口ちょうだい』と。で、食べて『ダメだ、やっぱり辛い』と。だったらもらわなくてもいいじゃないかと思うんですが」
「一口ちょうだい」夫に子どもが爆発!
これは外食時にも変わらない。ときどき子どもたちと近所のファミレスやカフェに食事に行くが、どこへ行っても夫は子どもたちから一口奪う。もちろん自分の分も提供しようとするが、子どもたちからは「いらない」と言われるのがいつものことだ。「つい先日、家族で外食をしてデザートのとき、上の娘は大好きなプリンを注文。食べようとしたとき夫が『一口ちょうだい』とやったら、『イヤ。私はこれを食べたくて頼んだの。パパがプリンを食べたいなら頼めばいいじゃん』と。ついに自分の意志を爆発させたんです。すると夫は『きみは、自分の喜びを人に分け与えるという気持ちがないのか』って。私はつい吹き出してしまいました。明らかに夫のは屁理屈ですから」
娘からプリンをもらえなかった父は、自分が頼んだチョコレートケーキを分けようとしていらないと言われていた。それぞれが好きなものを頼んだのだから、これでいいはずなのだ。
>コロナ禍を経て、嫌がられる行動になっている?