現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、広島県在住83歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:83歳男性同居家族構成:本人、妻(83歳)
居住地:広島県
退職後の労働形態:パート・アルバイト(60歳までの4年間)
退職後の給与収入:100万円(年間・60歳までの4年間)
現在の貯蓄額:預貯金約3000万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金34年
現在受給している年金額(月額)
老齢年金(国民年金と厚生年金):22万5000円障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):7万7000円(企業年金)
配偶者の年金や収入:81万円(年額)
「預金を取り崩さずに生活できている」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足している」と回答した今回の投稿者。その理由は、「預金を取り崩さずに日常生活できているから」だそうで、ひと月の支出は約「25万円」。年金だけで「毎月賄えている」と回答されています。
「60歳で完全リタイアしたことに後悔も」
55歳でお勤め先を退職。その後、「小遣い稼ぎと定年退職後の世間の窓を少しでも開いておきたい」という理由で、「退職後4年間は倉庫業で商品の入出庫をするアルバイトをしてました」という投稿者。「収入は年額100万円、出勤は週4~5日」だったそうですが、「伴侶の強い勧めで、60歳の誕生月にアルバイトもやめて完全リタイア」したとのこと。
ただ今となっては「せめて65歳までは仕事を続けるべきでした。リタイア後、とても世間の窓が狭くなったこと、後悔しています」と社会とのつながりという点で若干の心残りもあるようです。
「年金に不満はない。夫婦が長く元気でいられたら」
「家庭のお金の支出は昔から伴侶任せです。自分は月2万円で十二分に足ります」と、元々倹約家な様子の投稿者。節約について心がけていることを尋ねると、「水道費と光熱費を節約すべく、無駄なく使うようにしています」といたってシンプルです。
年金生活での楽しみは外出することだそうで、完全リタイア後は「近郊への出歩きが多くなりました。出歩くことにより、現役時代では知らなかったことを知ることが喜び」と行動力は衰えていない様子。
最後に「(年金生活に)特別、不安はありません。ただ長く、夫婦二人が元気でいられる事を願ってます」と語られていました。
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