現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、北海道在住64歳女性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:64歳女性同居家族構成:本人、夫(71歳)
居住地:北海道
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:750万円
現在の貯蓄額:預貯金5000万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国民年金9年、厚生年金28年
現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし老齢厚生年金(厚生年金):7万8940円(特別支給の老齢厚生年金)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金1万3000円
配偶者の年金や収入:年金214万円(年額)
「健康保険が3割負担にならない程度まで繰下げしたい」
現在の年金額に満足しているか、の問いに「どちらでもない」と回答した今回の投稿者。その理由として、年金以外に賃貸収入があり「これから10年後くらいで不動産を売却すれば賃貸収入が入らなくなり不満を感じるかもしれないが、今はそれほど感じない。貯蓄次第かと思う。
私は65歳から年金繰下げの予定。健康保険が3割負担にならない程度まで繰下げしたい」と語っています。
ひと月の支出は約「40万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。
「40代でアパートを購入し賃貸収入を得られるように」
年金で足りない支出については前述のとおり「賃貸収入」で賄っている投稿者。具体的には「(賃貸経営での)総収入490万円あり、300万円を家計にまわしている。残りは税金や今後の経費に充てるため備えて貯蓄している」といいます。
賃貸経営について、「40代で老後に備えて自分名義でローンを組みアパートを新築した。だいたい計画通りにローンを払い終わり賃貸収入を生活費にできているので後悔はない」と現役時代からしっかりと計画を立てて管理、運用してきた様子。
それでも「もっと若い時から投資についての知識があれば違う投資もしてみたかったと思う」と振り返ります。
「体が動くうちに少しお金をかけることも必要」
老後に向けて備えをしてきた投稿者。今の生活について、「私は60歳で定年退職し、7歳年上の夫は70歳まで働いたので今はゆったりと、たまに孫守りをしたり家庭菜園を夫婦で楽しんでいる」と紹介。
また「航空会社のセールに合わせて安くチケットを購入し国内旅行をしている。(旅行は)動けるうちなので美味しい物を食べたり観劇を楽しんだりお金も少しかけている」そうです。
いっぽう「住環境では車が必要なので、今後自動車購入費用や自宅のメンテナンスなどを考えると毎月の家計を絞る必要があると思う。まだ夫が退職して1年なので記念旅行などでだいぶお金を使いました。来年からは節約を考えていこうと思っている」とこれからの生活に向けてしっかりと家計を引き締める予定だとコメントされていました。
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