亀山早苗の恋愛コラム

安住アナ、峯岸みなみも…「別居婚」を選択するメリットとは?「同居」に方針転換した人の本音(2ページ目)

あの人も? 最近「別居婚」を明かす有名人が増えているようだが、一般的にも別居婚を選択している人はいる。メリットもあれば、デメリットもいろいろとあるようだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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35歳で「別居婚」解消→同居婚へ方針転換

もちろん、別居生活にデメリットを感じて同居に踏み切ったふたりもいる。

「子どもができたとき、なんだか世間体を気にしてしまったんですよ。子どもがかわいそうと言われるのが怖かったし、シングルで育てていると思われるのも困るなと」

だからアユミさん(42歳)は、30歳から続けていた別居婚を解消、35歳のとき同い年の夫とひとつ屋根の下に暮らし始めた。

「同居したのは妊娠6カ月くらいのとき。産前産後はやはり働けないし、収入も激減するからあのときは同居に踏み切ってよかったと思っていました。夫も最大限の協力とフォローをしてくれた」

ただ、子どもが10カ月くらいのとき保育園が見つかった。今入れなければ、今度はいつ入れるかわからない。そう思って保育園に行かせ、様子を見て仕事復帰した。復帰してみると、やはり仕事はおもしろい。

「そうなると今度は同居は違うなと(笑)。夫も『最近のきみは、いつも何かに苛立ってる。同居がつらいんじゃないの?』って。わかっていたんですね。基本的に私、誰かと一緒に住むことができないんだと思う。相手の生活パターンが気になって気が休まらないんですよ」
 

夫は妻の本音に感づいていた

夫とは大学時代からの付き合いだから、言わなくてもわかったのだろう。夫からまた別居すればいいじゃんと軽く言われたとき、彼女の肩の荷が下りた。

「知らず知らずのうちに、いい妻を演じなくてはと思い込んでいたんでしょうね。夫は同じマンションの別の部屋に越していきました。私は子どもとふたり暮らし。連絡をとりあって夫がうちに来て食事を作ってくれることも多々あります。子どもを自分の部屋に泊まらせることもあるし、そのあたりはフレキシブルに生活しています」

昨年から小学生になったひとり娘は、両親が同居していないことに疑問を抱いた時期もあった。

「パパとママはどうして一緒にいないのと言われたことがあります。でも少し距離感があることで、私たちはいつも仲がいい。ケンカしないのって言われたこともあった。『家族はいろいろな形があっていいんだよ』と教えていますが、まだ理解するのは難しいかもしれません」

同じマンションだから「別居感」は薄い。近所の人は、夫が仕事部屋をもっていると思っているようだ。

「どう思われてもいいし、聞かれれば正直に答えています。同居したあの1年半はなぜかとてもつらかった。人と一緒に暮らせない性格をどうにかしたほうがいいんでしょうけど、こればかりは性分なので直りそうにないし。理解してくれるパートナーがいてよかったと心から思っています」

この先、また同居することもあるかもしれないが、基本的には別居が向いているとつくづく感じるとアユミさんは笑った。
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