お調子者の夫が実家でやらかした
「4年ぶりに夫の実家に帰省しました。久しぶりに義両親や義姉一家と対面、正直言って義両親も老けたなあとちょっと心が痛みましたが、年をとるのはお互いさま。元気でいてくれてよかったと思っていたんです」アキさん(42歳)は、結婚して12年になる2歳下の夫、10歳の娘と3人で出かけた。義両親は大きくなった孫の姿に感激し、「とにかくまずはゆっくりして」と大歓迎だったという。
「もともと義両親はいい人たちだし、夫の姉も明るくておもしろい。私はまったく悪い印象はもっていないんです。なのに世間話の花が咲いたころ、夫が妙なことを言いだした。だいたい、彼は『嫁姑は絶対に仲が悪いに決まっている』と思い込んでいるんですよ。
何かの話から、芸能人の誰それが老けたねみたいな展開があったとき、夫は『昔はアキも、自分が美人だとおふくろに自慢したことがあったよね。でも今はこんなふうになっちゃって。美人が年とると悲惨だってわかったみたい』と言いだした。私は自分が美人だなんて義母に言ったこともないし、そういう自覚もない。何を言ってるんだろうと夫の顔を見ていました」
すると義母は、知らん顔をして別の話題にすり替えた。しばらくすると夫はまた、「アキだって昔は痩せてたよね」と言い始める。妻をおとしめることで何がしたいのかまったくわからなかったアキさんだが、そこへ飛び出してきたのが義姉だ。
自分は「おもしろい毒舌系」という思い込み
「あんたね、さっきから聞いてればアキさんの容姿ばかりいじって何が楽しいの? 自分だって昔はもっと髪がふさふさしてたよねとか、そんなに腹が出てなかったよねって言われたらどう思う? ふざけんなっていうの」姉に一喝された夫は、「そんな急に怒らなくても」とオロオロし始めた。
「すると義母まで、『年をとるのはみんな一緒。妻の悪口を身内とはいえ人に言うのは見苦しい。アキさん、もっと怒りなさい』って。ふだんから夫は自分が毒舌系で、みんながおもしろがっていると思ってる。でも本当はみんなイヤな思いをしているんですよ。ただ、場が荒れないように大人の対応をしているだけ。そこでバシッと言ってくれた義姉と義母には、思わず『ありがとうございます』とお礼を言ってしまいました」
その後も、義姉と義母は夫に対していちゃもんつけ放題だった。
>姉の離婚の原因を聞いてみると……