キスマークに隠された心理とは
「キスマーク」つけられた側はどう思う?
恋人とのスキンシップは至福の時間。そこで相手の体にキスマークを残しておけば、バイバイしてから独りのときに、恋人のことを思い出して「きゅん」となるかもしれません。つけられた側が思うのは、2つの感情。1つは「思い出しドキドキ」の喜び。楽しかった時間が脳裏によみがえり「早くまた会いたい」と思いをつのらせてしまうでしょう。
しかし、もう1つは真逆の感情。見られやすい首筋などにキスマークを残されたとき、「恥ずかしいからやめてほしい」と怒るのはもっともなこと。消えるまで数日かかってしまう故、迷惑に思う人もいます。
前者と後者、まったく逆の反応になってしまうのは、愛情の深さとは限りません。恋人のことを愛していても、世間の目を気にする人にとってはただの「ありがた迷惑」。たとえイタズラ心であろうと、後者タイプの恋人にキスマークは逆効果なのです。
キスマークをつける心理って? 場所によって意味が違う?
対して、キスマークをつける側の心理といえば、あまり感心できるものではありません。どんなものであろうと、恋人に「この人は私のもの」という印をつける裏にあるのは独占欲、もしくは浮気防止策。いずれにしても、愛されている自信がない心理がもたらす行動です。「他の人に獲られたらイヤ」という気持ちの表れは、決して相手の愛情に比例したものではありません。
特に服で隠せない場所(腕、首筋など)につけるのは、周囲に自分の存在をアピールしたい気持ちの表れ。公認の関係でない場合、あえて他人に見つかることを画策しているのかも。
服に隠れる場所のキスマークには、もっと深い意図が汲み取れます。服を脱げば見える=裸のスキンシップが起こった「他の相手」に「この子は俺のものだ」とアピールするのは、浮気の可能性を心配しているということ。
実際に浮気をしているならともかく、何も後ろめたいことがないのに疑われているとしたら考えもの。キスマークをつけて「離れている時間も俺のことを思い出して」と言われたらドキッとするかもしれませんが、その裏に隠された心理は複雑かもしれません。
蛇足ですが、キスマークをつけられるのがイヤだと分かっているのにつける恋人の目的は「相手が困る(悲しむ、怒る)リアクションを見る」こと。嫉妬心ではない、単なるイタズラ心とはいえ、されるほうとしては迷惑ですよね……。
キスマークをつける恋人と、どう付き合えばいい?
「キスマークをつける」という行為は、独占欲(所有欲、支配欲)の強さを表します。そんな恋人とうまく付き合うには「余計な心配をさせない」こと。独占欲の強さは、本人ですら制御できない心の問題です。根っこにある自信のなさを克服できない限り「独占できないと不安」な気持ちは消えません。LINEの返信をスルーする、異性の影を匂わせる(嫉妬心をあおる)、駆け引きをする、愛情を試す……それらのアクションは、愛情を感じるどころか疑わせてしまう行為です。
信頼は積み重ね。その信頼をなくすようなことさえしなければ、あとは相手次第。「好きなのは、あなただけ」と言葉だけでなく行動で示すことができれば、少しずつ信頼を積み重ねていけるでしょう。キスマークをつける行動の裏にある、相手の不安を汲み取るのも愛情です。