「好きだけど付き合えない」と言われた……どうすべき?
<目次>
「好き」と「付き合う」はイコールではない
多くの人が混同しがちですが、そもそも恋愛における「好き」と「付き合う」は同じベクトルの感情ではありません。「好き」は理屈では説明できない心の抑揚。例えば、頭ではダメと分かっていてもクズな奴と別れられず「でも好きなの」と思う感情。どんなに賢い人であろうと「好き」という気持ちは自分ではコントロールできないのです。
対して「付き合う」は契約そのもの。極端なことを言えば「付き合おう」と言った相手のことを1ミリも好きでなくても「お金持ちだからいいか」とOKすれば、交際という「契約」は成立します。
「好きだけど付き合えない」と言う側の心理状態は?
では「好きだけど付き合えない」という気持ちは、どのような心理状態なのでしょうか。およそ考えられるのは以下の4つ。
1. 他に恋人がいるから「好きだけど付き合えない」
2. 親友のAが君のことを好きだから、僕も「好きだけど付き合えない」
3. 恋人にしたいタイプとは違うから「好きだけど付き合えない」
4. 付き合ったら面倒なタイプっぽいから「好きだけど付き合えない」
うち1と2は第三者が理由になっているので「今」は付き合えないけれど「将来」第三者の事情が変われば、付き合える可能性はあります。ただし、そのときまで互いに「好き」が継続していればの話ですが。
3と4については、残念ながら今後も付き合える可能性は低め。なぜならそれは「付き合えない」ではなく「付き合いたくない」が答えだから。
しかし前述した通り、好きと付き合うは別物です。つまり何らかの「付き合いたくない理由」が解決すれば、可能性がないわけではありません。
「好きだけど付き合えない」と言われら諦めるべき?
勇気を出して好きな人に告白したら、返ってきた答えは「好きだけど付き合えない」。いっそ「好きじゃない」と振ってくれれば諦めもつくもの。たとえそれが素直な気持ちだったとしても、付き合えないのに「好きだけど」と前置きするのはズルいですよね(笑)。
「好きだけど付き合えない」と言われてしまったとき、あなたに残された選択肢は3つ。
1. このままアッサリ引き下がる
2. もう少しだけアプローチしてみて、それでもダメなら諦める
3. 「付き合えない」が「付き合いたい」に変わるまで、頑張ってみる
1を選ばないのであれば、ダメ元で手を変え品を変えアプローチしてみてもいいでしょう。期間を決めて短期戦で臨むか、諦めがつくまで延々と好きでいつづけるかは、あなた次第。長期戦で「かけがえのない友人」の地位を築き、信頼関係が生まれてから再度チャンスを伺うのも悪くない作戦です。
人の心は移ろいやすいもの。長い間「いい関係」を続けていれば、恋愛に進展しないとも限りません。ただし時間は有限、そこまで追い続けるだけの価値があるのか判断するのも、あなた次第。
逆に1を選び、急にアプローチしてこなくなったあなたに対し、物足りなくなった相手が「やっぱり付き合いたいかも」と手のひらを返してくる可能性もないとはいえません。
恋愛は1人ではできません。ましてや付き合うとなれば、双方の意思が合致しなければ(両思いにならなければ)、基本的には成立しないもの。
つまり、あなたがどれを選択してもいいのです。途中で方針を変えたってOK。どんな展開になろうと、その恋を全力で楽しむのが正解です。
「付き合う」だけが恋じゃない。いろんな「好き」があってもいい
誰のことを好きになろうと自由。誰と付き合おうと、他人がとやかく言うことではありません。たとえ好きな人と付き合うことが叶わなくても、好きでいつづけるのはあなたの自由。恋心を内側に封印しつつ、友達として仲良くするのも一案です。恋人になれば、いつかはお別れする日がくるかもしれません。だけど友達ならば、いつまでも仲良しでいることができます。そんな風に自分の「好き」を大切にすることも、1つの選択肢ではないでしょうか。