<目次>
1. ローソン「〇〇すぎチャレンジ」 が大反響
ローソンでは2023年2月、「日本全国47都道府県ハピろー!計画」として、お値段はそのままに「盛りすぎ!」「かけすぎ!」「入れすぎ!」など、さまざまな「〇〇すぎ!」を実現した商品を限定販売。スイーツでは、総重量を47%以上増量した「盛りすぎ!プレミアムロールケーキ」(税込167円)や、「盛りすぎ!生ガトーショコラ」(税込235円)などを販売し、見た目のインパクトはもちろん、物価高騰の影響もあってか各地で品切れが相次ぐほどの反響でした。
2. ファミリーマート「植物性素材のスイーツ」が登場
地球環境保全に対する取り組みがコンビニでも広がる中、ファミリーマートでは「ブルーグリーン」プロジェクトを発足して、生活雑貨などを展開中です。食品では、植物性由来の原材料を使用した商品が登場。スイーツ・パン部門からは、「植物生まれのモンブラン」(税込298円)、「植物生まれのショコラテリーヌ」(税込278円)、「ソイクロワッサン(アーモンドホイップ)」(税込145円)、「豆乳仕立てのフィナンシェ(メープル味)」(税込168円)などが発売され、「植物性なのにおいしい」「見た目はほとんど変わらない」と話題に。
とりわけ、モンブランとショコラテリーヌは発売されて2週間ほどで終売になった店舗も出るほどの人気でした。植物性素材のスイーツはここ数年で増加傾向にあり、今後も市場が拡大していくと思われます。
3. 海外スイーツ&季節のスイーツのフェアが話題に!
トルコの「バクラヴァ」、ブラジルの「ブラジルプジン」、韓国の「ホットク」、ハワイの「マラサダ」など、話題の海外スイーツがコンビニでも発売に。とりわけセブン‐イレブンでは、2022年に引き続き2023年にも毎月グルメフェアを開催して、身近なコンビニで異国の味を楽しませてくれました。 またイベントという観点では、ファミリーマートも毎年「ファミマのいちご狩り」や「ファミマのお芋堀り」など、季節の素材に合わせたフェアを開催していて、季節のイベントとして認知が高まっているように感じます。4. セブン‐イレブン「お店で作るスムージー」が全国展開
2021年に東京と千葉の一部店舗から展開をはじめた「お店で作るスムージー」は、2023年中に一気に取扱店舗を拡大しました。2024年2月末までに全国に拡大すると発表されており、セブンカフェと並びセブン‐イレブンの大事なコンテンツとしての成長が見込まれています。店舗にある専用マシンを使って作るためフレッシュな味わいが楽しめる点が評判で、規格外の野菜を原料に使うなどフードロス低減の取り組みでも注目を集めています。
5. 「定番回帰」の流れは、引き続き商品開発のベースに
その他、ローソンからは「バタースイーツ」や、チョコレートクリームにこだわった「ショコラスイーツ」など、定番の素材を改めて見直しブラッシュアップさせる動きも。セブン‐イレブンでも、人気ナンバーワンスイーツ「窯焼きシュー とろ生カスタード」はすでに4回もリニューアルしており、最新版が2023年12月に発売されています。
スイーツが多様化し、海外のスイーツ情報もいち早く手に入る現代では、まったく新しいスイーツをゼロから生み出す、ということがますます難しくなっています。コンビニスイーツの「定番回帰」の流れは、商品開発のベースとして2024年以降も続いていきそうです。
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