共学志望でも、女子校は受けておいたほうがいい?
近年の中学受験の過熱化と社会全体の価値観の遷移、そして大学附属校の人気の高騰により、共学校の人気はますます高まりを見せています。特に女子においてその傾向は高く、多くの共学校において「男女倍率格差」が生じています。共学志望の女の子であっても、女子校は受けておかないと厳しいでしょうか。
人気高騰の共学校、特に女子が高倍率!?
たとえば、青山学院の実質倍率(受験者数÷合格者数)は男子の3.3倍に対して女子は5.6倍。中央大学附属の第一回入試では男子の2.8倍に対して女子は3.6倍、第二回入試では男子の4.2倍に対して女子は8.0倍。広尾小石川本科の第一回入試では男子の2.6倍に対して女子は8.1倍と共学校の女子人気の高さは顕著です。また合格者の偏差値帯で見ても、たとえば、中央大学附属第一回の首都圏模試における80%偏差値は、男子で68に対して女子は69。成蹊中第一回では男子で63に対して女子は67です。もちろんすべての学校において、男子よりも女子の方が難易度が高いというわけではありませんが、多くの学校においてその傾向があるのは確かなようです。
では、男女別の定員を設けていない学校の場合はどうでしょう。たとえば、三田国際中学の場合、80%偏差値は男女とも67ですが、合格者は女子の方が多く出ていて、不公平感は小さいようですね。その他、広尾学園や東洋大京北などでも、男女合同で合格者を出しています。しかしこうした新興校では、顕著な女高男低傾向は見られないものの、全体倍率が非常に高く、そもそも合格しづらいという状況があるようです。
また、なかには採点配分を公表していなかったり、記述や作文の比率が高い学校もあります。男女別の定員を設けていない学校であってもこのような場合、採点がブラックボックスといえるかもしれません。
共学校より女子校の方がお得感あり
共学校の人気が高まり、男女ともに倍率が上がるなか、特に女子の共学志望の生徒にとっては厳しい入試状況にあるのは間違いありません。筆者の中学受験塾の教え子にも、模試偏差値が同じレベルの共学校には不合格になったものの、女子校には合格できたという例は少なくありません。そのため進路指導においても、「女子校も受験しませんか?」とおすすめするケースは多々あります。レベル感にこだわるなら、共学校よりも女子校の方がお得感はありますよね。一方、共学を志望していて女子校を受けることに抵抗があるという場合は、どうしたらいいのでしょうか。安全に合格を取りに行くのなら、自身が持っている偏差値よりも少し低めの学校を志望校に選ぶことをおすすめしたいです。
6年生なら模試で「合格可能性30%未満」と出てしまっている学校の場合、やはり合格できる可能性は非常に低いと思われますので、「合格可能性50%」くらいの学校を受験されるのがいいでしょう。