ハードな共働き夫婦の子育て
「うちはかなりハードな共働き夫婦です」と言って話してくれたのは、ヒロシさん(40歳)だ。結婚して8年、6歳と3歳の息子たちがいる。毎日がにぎやかで楽しいけれど、親の負担は大きいともつぶやいた。手伝いに来てくれていたヒロシさんの実母が体調を崩してから、ふたりはますます大変になっている。「情けないけど、僕は料理が苦手なんです。だから週末は作り置き料理を妻がたくさん作ってくれる。妻が残業のときなどはそれを温めて食べる感じです。もちろん僕も手伝いますが、料理そのものはできない。練習したけど、こればかりは向き不向きがありますよね」
なるべく早く帰って子どもの世話をしたり、掃除や洗濯をするのが彼の任務だ。忙しくても、夫婦の気持ちは「楽しく暮らそう」と一致している。
「上が来年から小学校なので、だいぶ聞き分けがよくなってきた。妻はホッとしたのもあるのか、最近、逆に僕への当たりが大きいんですよ」
妻からの指令「醤油、味噌、牛乳!」
つい先日も、帰宅時に最寄り駅から連絡すると、妻が「大変! うっかりして調味料が切れてる」という。「醤油と味噌と牛乳を買ってきて」と指令が下った。「駅から近いスーパーへ行くと、いろんな種類がある。どれがいいかわからないと連絡したら、ちょうど下の子がぐずっていたようで『うちで使っているのに見覚えない?』って。写真撮って送ってと言ったら『そんなことしていられない』と。何でもいいというので、買って行ったら、妻はそれらを見て『子どものお使いよりひどいわ』と一言。
節約を心がけたらダメ出しされた
妻が節約しろというから、全部安いのを買って帰ったんですが、醤油は出汁醤油、味噌も出汁入りを買ってしまった。そのほうが便利だと思ったので。牛乳もいつも飲んでいるのとはまったく違う、特濃というのを買ってみたんです。濃いほうがいいかなと思ったから。そうしたら『私、こういう加工乳は買ったことないんだけどね』と怒られました」妻曰く、それなりに出汁もとっているから、味噌も醤油も「普通の」でよかったし、加工乳は買わない。子どもの体のことをちゃんと考えてと言われたそうだ。
>妻が腹をたてたのか、仕返しがひどい