Q. 愚痴ばかりの母親に疲れました。どうすればいいでしょうか?
電話をしても愚痴ばかりの母親にイライラ…どうするのが正解?
年を取った母親との関係に悩むミドル世代の女性は少なくありません。介護の不安など、娘が気を揉むことも増える一方で、話すと愚痴ばかりの母親にうんざりしてしまうという声もよく聞きます。ストレスを溜めずによりよい母娘関係を続けるコツは、あるのでしょうか?
Q.「47歳の女性です。離れて暮らす母がいるので、なるべく電話をしたり、実家を訪ねたりするようにしています。でも、いつも親戚や近所の愚痴ばかりを延々と聞かされて、うんざりしてしまいます。連絡しないわけにもいかないのですが、本当にストレスを感じてしまいます。母の性格ももう変わらないでしょうし、これからどうつきあっていけばいいのでしょうか」
A. 愚痴の背景には、年をとることで感じる不安感があります。理解しつつ、一定の距離感も大切に
母と娘の関係をむずかしいと感じる方は、少なくありません。その原因のひとつに、ジェネレーション・ギャップがあります。たとえば、40代以上の女性の場合、母親の多くは60代から70代の高齢者になりますが、これだけ年齢が離れれば、同じ女性であっても常識や価値観は大きく異なるものです。そのため、娘が母親の話に共感できずに話を聞くだけでイライラしてしまうこともあるものですが、そう感じるのもジェネレーション・ギャップによるものだと思えば、怒りも和らぐのではないでしょうか。また、高齢者の愚痴が多いのは、年齢を重ねることで愚痴のタネが増えてしまうからでもあるのです。誰しも年をとると、体の衰えを感じて不安になったり、仕事や家族の世話などの役割を失って空虚な気持ちになったり、身近な人と死別が増えて切なく感じたりします。こうしたことが重なると心が不安定になりやすくなり、つい愚痴が口をついてしまうものです。
「いつも愚痴ばかり!」と腹立たしく思うこともあるかもしれませんが、高齢の母親は年をとることでさまざまなストレスを抱え、心が不安定になっているのだと思えば、母に対して感じるイライラが少し軽くなるかもしれません。愚痴が長引くようなら「お茶でも飲もうか」などと言って場の空気を変えたり、「これから出かけなきゃいけないんだ。また話を聞かせてね」などと言って上手に電話を切ったりして、愚痴を止めるのもよいでしょう。
「話を途中で切り上げてしまった」「最後まで話に付き合ってあげられなかった」などと考えなくても、大丈夫。母親のことを思い、時折電話をして安否を気遣ったり、顔を見せてあげたりするだけでも、十分に親孝行はできています。付き合いが苦にならないよう、ほどよい距離感を保っていくのが、母と娘のよい関係を長く続けていくコツです。
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