真面目も度が過ぎれば「考えもの」かもしれない。50代男性のぼやきは大げさでもない?
妻は杓子定規で真面目すぎる
「子どもたちが大きくなって、夫婦ふたりで過ごす時間が増えてきました。でも妻は真面目すぎておもしろみがない。結婚前は冗談ばかり言い合っていたのに、結婚して子どもができたら、すっかり杓子定規になってしまったんです」そう言うのはコウスケさん(54歳)だ。結婚して25年、上の女の子は大学を出て就職し、下の男の子は専門学校を出てこちらも仕事をしている。長女は同居しているが出張も多いし、週末には帰ってこないこともよくある。恋人でもいるのだろうとコウスケさんは言う。すでに社会人となった娘の行動を詮索する気はまったくない。
「ところが妻は、週末になると『どこへ行くの、どうして週末も家で食事をしないの』と、娘の行動を尋ねる。娘は放っておいてと言っているのに、『親には親の責任がある』と親の権利をふりかざす。家を出たらどうかと娘に言ったこともあるんですが、『都内に住んでいるのにわざわざ高い家賃を払う気がしない』と。それもそうだと思いました」
妻はパート先で煙たがられて友だちがいない
子どもに手がかからなくなったのだから、お互いに好きなことをしようと彼は妻に言った。妻が積極的に賛同した覚えはないが、彼は平日の夜、音楽教室に通い始め、週末はスポーツジムで汗を流すようになった。学生時代の友人たちともまた集まっては、今度はサイクリングに行こうとか、またテニスでもやるかといろいろな計画をたてている。実際にはまだ仕事も多忙で、たまにしか実現していないが、それでもかつての仲間と会うのは楽しい。「妻はパートで仕事をしていますが、あまり友だちがいないみたいなんですよ。悪意はないけど真面目すぎて、人が煙たがるタイプ。テレビを見ていてさえ、『この人、どうしてこんなもの着ているのかしら。年齢にそぐわない』とつぶやくんですよね。誰が何を着ていようがいいじゃないかと思うけど。実際、50代の妻はいつも地味で暗い服ばかり着ています」
人間は分相応がいちばんだと妻は言う。彼は年齢など気にせずに、今の生活を楽しもうと考えている。
>仕事を楽しむのも、冗談も、ライトな下ネタもすべてNG