人間関係

「オレ最高!」と思ってない?自分大好き「自己肯定感」高すぎ夫に感じるイライラの正体

明るく前向きで一緒に生きていったら楽だろうなと思ったから結婚した夫だったが、その正体は、自分大好きなだけの浅い男?「自己肯定感」が高いのは一般的に“いいこと”だが、実は損している側面もありそうだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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自己肯定感が低すぎると、世の中で生きていくのは大変だ。「どうせ自分なんて」と卑下されると周りも対応に困ってしまう。では自己肯定感が高ければいいのかというと、そうとも言い切れないところがむずかしい。
夫はいつだって、「俺最高!」と思っていそうだ

夫はいつだって、「オレ最高!」と思っていそうだ

無条件に「自分が大好き」な夫

「うちの夫はとにかく自分好き。自己肯定感が高いといえば聞こえがいいけど、ちょっと自分を過大評価していると思う」

バッサリと夫を斬ってみせるのは、トオコさん(39歳)だ。結婚して9年、同い年の夫との間に7歳と5歳の子がいる。

「付き合っているときから明るくて前向きで、ある意味ノーテンキな人だった。あのころはそれが単なる自分好きから来ていると気づかなかったんですよ。これだけ前向きなら、一緒にいて楽だろうなと思ったのが結婚のきっかけでもありました」

自分には前向き、妻には辛辣なダメ出し

ところが結婚して、それが主に夫自身に向けられている「前向きさ」だと気づいた。妻に対しては案外ダメ出しをするのだ。

「明るく言っているから、そのときはキツいと思わないけど、あとから考えるとずいぶんひどいことを言ってると怒りがわいてきたこともあります。たとえば、私が凝った料理を作ろうとして失敗したとき。『いいよいいよ、今度は僕が作ってあげる。きみはどうせできないんだからさ』って。さらっと流してしまったけど、なんだかあとからムカッときました」

上は男の子だが、生まれた直後、夫は「オレみたいに育ってくれればいいなあ」としみじみ言った。どれだけ自分好きなのとトオコさんは突っ込んだが、夫はニコニコしながら「だって……。オレみたいに育ったら幸せだろ」と何も疑わずに言った。

「自分が幸せだと思うことはいいことです。でも夫は自分が幸せだから、周りも幸せだろと思っている。自分が幸せなのは周りのおかげという謙虚さはないんですよ」

それもこれも、おそらくは母親の育て方に原因があるとトオコさんは考えている。

>「自分、最高!」な人はどう育つ?
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