人間関係

「はじまっちゃった」「はいはい…」と私をバカにする。夫婦ゲンカもできない夫にイライラ

家庭で問題が起きた時、子どもに問題が起きた時、妻からの相談や愚痴に聞く耳を全く持たない夫というものが存在するものだ。原因をさぐると、お互いを尊敬していない、根本的な考え方の違いなどさまざまある。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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仲のいい夫婦は、相づちや返事がうまいのかもしれない。たとえば仕事や子育てでの愚痴をこぼしたときに、「ワインでも飲むか」と立ち上がって夫が栓を開けて注いでくれ、「今日は何でも言って」と言われたことがあると話してくれた妻がいる。
相談にも愚痴にも、どこか馬鹿にした態度で応対してくる夫

相談にも愚痴にも、どこかバカにした態度で応対してくる夫

「夫に聞く覚悟がある、一緒に考えようという姿勢がある。それがわかったら、そんなに長く愚痴を垂れ流さないですよ。こっちだって、もっと楽しい話をしようと切り替えましたもん」と言う。妻がいつまでも愚痴をこぼし続けるとしたら、それは夫の“姿勢と覚悟”の問題なのかもしれない。 

はねつけられる感じがする

「うちの夫は、私が少しでも弱みを見せたり愚痴を言ったりすると、『ああ、始まっちゃった』『はいはい』と最初から聞かない姿勢をアピールするんですよね。お門違いの発言も多い。つい先日も、勤務先で上司のパワハラまがいの発言のことをチラッと言ったら、『モテ自慢?』って。そんなわけないじゃないですか。『聞く気がないならいいよ』と言うと、笑いながら『ラッキー』だって。ますますストレスが募りました」

マリさん(43歳)は、顔をしかめた。結婚して12年たつが、10歳になる子どもが生まれたころから、気持ちのすれ違いを感じていたという。

「夫と会話をしていると、たびたび、突き放されたような、はねつけられたような気がするんです。笑いながら言ってるから、バカにされたような気持ちにもなる。あなたは全然私に敬意なんて持ってないよねと言ったら、驚いたような顔をして、『いや、この家はきみがいないと回らないよ』と。どれが本気でどれが冗談なのかわからない。もともと何でも冗談にしたがるタイプではあるんですが、こっちがちょっと弱っているときくらい、受け止める度量を見せてほしいとは思います」

互いに「敬意」を抱けない理由が?

同い年で、もともと共通の友人を通じてグループで仲良くしてきた。30歳を前にして、マリさんが付き合っていた恋人にフラれて大失恋。そこから彼が急接近してきて結婚ということになった。彼はもともとマリさんが好きだったのだ。

「夫は私が大失恋したときに救ってやったとでも思っているのかもしれません。でも私が平常心だったら、夫とは結婚しなかったはず。お互いにそんなふうに感じているのを、ふたりともどこかわかっているんですよ。だから敬意を抱けない。夫に敬意を抱いているかと問われたら、私もクビを傾げます」

割れ鍋に綴じ蓋みたいな夫婦なんですかね、とマリさんは自虐的に言った。だが、夫婦には平等に時が流れている。子どもができて状況や環境も変わった。だからこそ、互いの家庭での立場や努力を認め合うことも必要だとマリさんは考えている。いつまでも、友だちだったときのノリのまま後半生を迎えるわけにはいかないのだ。

>ことなかれ傾向にある夫
 
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